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切り抜き詳細
発行日時
2014-11-20 9:13
見出し
芥川賞作家が宗匠の会が来丹 11月30日、宝楽連歌会
リンクURL
http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=8446
記事詳細
氷上町鴨内の高岩寺 (佐野全光住職) で11月30日、 「歌仙紀貫之友則両公千百年忌宝楽連歌会」 が開かれる。 同寺の始祖が紀の家と伝わっていることから開催されるもの。 芥川賞作家の高城修三さんを宗匠に活動している 「高城修三連歌会」 のメンバーが来丹し、 「三十六歌仙」 の貫之、 友則にちなみ、 36首を詠む。 住職が参加している勉強会で高城さんと知り合った。 勉強会仲間が夏に遊びに来た際に、 紀の家と縁があることに加え、 宝楽 (お参り)、 香をたくなど、 本格的な連歌会ができる環境があることから、 同寺で開催されることになった。 連衆として、 評論家や大学教授が参加する。 発句は、 佐野住職が務める。 連歌会開催にあたり、 住職が同寺と貫之の関係を檀家から家系図を借りて調べたところ、 始祖は貫之でなく、 べつの流れの紀氏、 紀長谷雄である可能性が浮上した。 貫之の記載はなく、 長谷雄の記載があった。 長谷雄は菅原道真に師事し、 最後の遣唐使の副使を務めた。 「竹取物語」 の作者の候補者の一人の文人で、 貫之より20歳ほど年長者。 同寺の開基は天和2年 (1682) だが、 これ以前に庵を結んだ細見松右エ門 (細見家の祖先) と貫之の2人が同じ位牌にまつられている。 位牌は文化3年 (1804年) に時の住職が作った銘がある。 佐野住職は、 「文人の親類、 長谷雄がいたから貫之の才能が花開いたのだろう。 貫之の方が有名だから寺の始祖としたのか、 真相は分からないが、 文人とつながりがある夢のある話」 と話していた。