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切り抜き詳細

発行日時
2014-11-9 8:54
見出し
メルのモーニングコール
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4037 メルのモーニングコールへの外部リンク
記事詳細
 猫のシロがいなくなってから二か月、 ベランダには何度も書き換えた 「立ち別れ」 の和歌のおまじないが肌寒くなった秋風に吹かれている。  あきらめつつも、 「シロ、 どこへ行ったんだろうね」 と、 つい口に出る。 「どこかで可愛がってもらっているよ、 きっと」 と夫の返事はいつも同じ。 「うん、 そうだね」 と答える私。 母猫がいなくなってから毎日、 私たちの寝ている部屋のベランダでメルのモーニングコールが始まった。 たいてい五時から五時半頃、 ミーミーと鳴き続ける。 夜中は居間と猫のトイレの置いてあるベランダを開けてあるから屋根伝いに来るのだ。 起こされると仕方なく居間へ下りてゆく。 足にまとわりつくだけで、 餌に飛びつくわけでもない。 メルにしたら、 ママはいないし、 この世に取り残されたような気になるのかもしれない。 こちらは眠いから、 今度はベランダも鍵をかけ、 居間に閉じ込めてから寝室へ戻る。 でも一度起きるとなかなか寝付けない。 三十分ほど寝床でごろごろしたあと起きる。 待ってましたとばかりにメルにまといつかれるというのが、 ここ二か月ほどの朝のきまり。  それにしてもシロは一体何処へ消えたのだろう。 元は野良だったが、 我が家の物置でメルを産んでからは、 親子で飼い猫になったはずなのに。 もしかして、 自分がいつも一緒だと、 メルが一人前に自立しないからと、 あえて出ていったのだろうか。 メルは今年の春先までママのオッパイにかじりついていた甘えん坊。 そろそろ夜寒の頃、 シロちゃん、 メルのためにも戻ってきてね。