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切り抜き詳細
発行日時
2014-11-9 8:45
見出し
バラバラの道標コツコツと修復 「地域の歴史遺産守ろう」 篠山市古市の住民有志
リンクURL
http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=8411
記事詳細
篠山市古市の住民5人が、 自動車の衝突によって大破した歴史ある道標 (どうひょう) を修復した。 集落内の三叉路にあり、 約200年もの長きにわたって人々の往来を見てきた道標。 あまりの破損ぶりに一時は 「捨ててしまおうか」 との声もあがったが、 「地域の大切な歴史遺産」 として、 設置場所を同集落の宗玄寺境内に移し、 有志が集まって修復作業に汗を流した。 修復に携わった簑田正和さん (76) は、 「事故が起こるまで道標は、 見慣れた風景の一部だった。 失ってみて初めて 『地域の宝だった』 ことに気づかされました」 と話している。 伊能忠敬が同集落周辺を1814年に測量した際、 起点となった場所に1817年に建立。 高さ約180㌢、 一辺が約30㌢の四角柱状で、 東面に 「左 大阪 有馬」、 北面に 「右 播磨道」、 西面には 「すぐ (まっすぐ行けば) 京・丹後・但馬道」 との文字が刻まれている。 住民は 「辻の立石」 と呼んできた。 集落に伝わる 「古市に過ぎたる宝三つあり」 という言葉にも、 「辻の立石、 常夜灯、 彦やん (明治時代の造り酒屋の主) の嬶 (かかあ)」 とあるくらい、 古くから親しまれた。 昨年6月、 車が衝突し、 道標が大破。 事故を起こした運転手が弁償し、 現在、 三叉路には 「辻の立石」 を再現した真新しい道標が建っているが、 「 『辻の立石』 は、 宿場町として栄えた往時の古市を今に伝える貴重な歴史遺産。 元の姿に戻そう」 と5人が立ち上がった。 ばらばらになった道標の破片を地元の石材業者が組み上げ、 大まかに復元。 継ぎ目が目立ち、 破片の欠損個所も多かったため、 有志5人が先月末から3日間かけて、 継ぎ目をモルタルで埋めたり、 破片が見つからず、 判読できなくなった文字の部分などにモルタルを盛りつけ再生するなどして修復。 丁寧な作業によって、 往時の姿と引けを取らないほどに仕上げた。 また、 「辻の立石」 の根元に1920年に設置され、 今回の事故で同じように大破した高さ約60㌢の道路元標の修復も手掛けた。 「辻の立石」 への衝突事故は、 住民が知っているだけでも過去に2回、 起こっているという。 昭和20年代前半に牛車、 20年ほど前には車がぶつかった。 いずれの事故でも倒れたり、 傾いたりした程度で大破することはなかった。 5人は 「気持ちを込めて修復したので、 ぜひ一度見に来てもらえれば」 とほほ笑んでいる。 道標は、 道路の辻や街道の分岐点に立てられ、 目的地までの距離や方向を示した交通標識。