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切り抜き詳細

発行日時
2014-11-6 9:16
見出し
事件はまだ続くのか
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4034 事件はまだ続くのかへの外部リンク
記事詳細
 丹波市消防本部職員が、 消防車購入の入札前に業者に設計額を漏らしていたとして逮捕されたニュースは驚いた。 これまで問題になっていたのは、 消防車に積むボンベ購入の際に、 本来なら契約すべきでない業者に見積書を再提出させた不正事務だったからだ。 市議会の百条委員会で、 関係した職員が「(不正は)他にもあると聞いたことがある」 と証言したその日に逮捕のニュース。 まさに他の不正が明らかになった。  市は、 ボンベ購入の不正が分かった昨年末、 関係した職員への聴取で、 「他にも不正がいくつかある」 との情報をつかみ、 再調査を行ったが、 逮捕された係長を含む職員からの回答は 「ない」 だった。 市がこれまで明らかにしていたのは、 「職員は他に不正はないと言っている」 という部分だけ。 辻重五郎市長が逮捕を受けた記者会見で述べた 「驚いている」 とのコメントには違和感を覚える。  水道部において、 未完成の設計業務に全額支払った不正事務や水質検査結果の隠ぺいの問題においても 「もう他にはない」 と言いながら、 後になって新たな事実が出てきた。 調査が進展しているとも言えるが、 後味の悪さばかりが先に立ち、 不信感は増すばかり。 消防本部の不祥事についても 「他にもいくつかある」 との証言が、 もはや無視できない状況にあるのではないかと思えてくる。  これだけ不祥事が続きながら辻市長は自らへの処分を何ら行っていない。 議会の反対、 豪雨災害などでタイミングを逸した面もあるが、 トップが責任をとっていない現実が、 問題となっている丹波市の風土を物語っているようにも思える。(芦田安生)