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切り抜き詳細
発行日時
2014-10-30 9:01
見出し
母ちゃんの小さい秋
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4023
記事詳細
この時期になると、 やっぱり丹波は秋が似合うといつも思う。 日常のふとした瞬間に見つける小さい秋が、 こよなく大切な風景に見えるから。 夜、 聴こえてくる鹿の寂しく透明感のある声は、 暗闇と寒さを一層濃くし、 時間を止める。 朝、 娘が寒そうに縮こまりながら大きなランドセルを背負い、 うっすらと霧の中に吸い込まれていく風景に、 思わず 「頑張れ~っ」 と大きく手を振りたくなるのはこの秋初めてのこと。 野菜の収穫作業は霧が濃い間は寒く、 陽が差し出すと一気に温かくなり、 汗ばむほど。 虫たちの羽音も聴こえ出し、 インゲンやモロッコの花にやって来ている。 冬に向かうこの時期の小さな命の営みが微笑ましい。 見上げれば青空の下に草と土の香ばしい野焼きの煙がたなびき、 思わず深呼吸。 この香りはやっぱり秋が似合う! そして、 秋といえば柿。 庭先の甘柿が生り年で、 重さで驚くほど木がしなっている。 その木に小鳥やカラスが順繰りやってきて、 負けじと家裏にある渋柿を竹の棒でつつく母ちゃん。 いい歳になってと思いつつ、 しかも口をあんぐり開けたまま、 ツンと尖がった柿を必死で採る。 思わずこれも秋の一興よと一人笑い。 夜、 娘にヘタを取ってもらい、 母ちゃんが皮むき。 父ちゃんに 「干し柿そんな食べへんのになんで干すん?」 と聞かれ 「田舎の縁側にはあのオレンジ色の干し柿が一番似合うから♪」 もちろん、 干し柿が出来たら琥珀色のラム酒に漬け込み、 ケーキにする。 フルで秋を堪能しますのよ! (古谷暁子・ブルーベリー農家)