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切り抜き詳細
発行日時
2014-10-5 8:45
見出し
米寿を記念し展示会 書家の福垣さん
リンクURL
http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=8314
記事詳細
書家の福垣紫雲さん (丹波市氷上町成松) が88歳の米寿を記念した作品展を、 10月10日から13日までアトリエ画楽舎 (氷上町常楽) で開く。 小作品、 大作など合わせて102点を展示する。 小作品は、 88歳にちなみ、 少年時代から慣れ親しんできた高村光太郎や島崎藤村の詩、 若山牧水の短歌など88の作品を書で表現した。 作品の内容に合わせ、 色調を考えた手作りの布地を額に入れるなど丹精を込めた。 福垣さんは、 「書道作品を通し、 88年の人生を振り返るきっかけになった。 大勢のみなさんの支えで長生きでき、 好きな書道にも励んでいる。 感謝の気持ちでいっぱい」 と話す。 1点5000円で販売し、 売り上げ金を市社会福祉協議会の善意銀行に寄付する。 書道を始めて50年近くになる福垣さんは、 米寿の節目として88の小作品に取り組むことにし、 昨年5月ごろから書き始めた。 はがき大から色紙サイズまでの様々な大きさの紙に、 楷書、 行書などの字体でバランス良く文字が配置されている。 1つの作品を作るのに50枚ほど書き、 気にいった1枚を作品にしている。 小学校1年生の教科書の 「サイタサイタサクラがサイタ」 や 「荒城の月」 「影を慕いて」 などの歌のほか、 徳川家康の有名な家訓、 道元禅師の言葉なども見られる。 戦前、 戦中、 戦後から現在までに出合った様々な読本、 詩歌、 童謡、 唱歌や短歌、 俳句などを一字一句かみしめながら書にしたためた。 有名な作品とあいまって、 親しみやすい作品が並ぶ。 福垣さんは、 日展に2回入選しており、 その入選作品も出品。 今年1月に書いた軸物 「無事平安」 が現在の心境という。 「最近、 体調を崩し入院したが、 どうしても作品展をやり遂げたいと思い、 頑張った」 と言い、 気力を振り絞った作品が見られそう。 午前10時―午後5時、 13日は午後4時まで。 問い合わせは、 アトリエ画楽舎 (090・3943・2881)。