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発行日時
2014-9-21 8:23
見出し
放棄地の溝に希少水生植物「ミズオオバコ」 東雲高生が見つける
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記事詳細
写真・耕作放棄地の脇の溝にひっそりと咲く 「ミズオオバコ」。 県版レッドデータブックのCランクに指定されている=篠山市福住で  篠山東雲高校 (篠山市福住) そばの耕作放棄地の溝で希少な水生植物 「ミズオオバコ」 が見つかった。 発見したのは同高の2年生数人。 発見者の一人、 平井くるみさん (篠山東中出身) は、 「学校の周りに多様な自然が残っていることを改めて知った。 大切に見守っていきたい」 とほほ笑んでいる。  トチカガミ科の水草で、 葉がオオバコに似ていることからこの名が付いた。 水中で生育。 水上に向けて茎を伸ばし8―10月にかけて3枚の花びらからなる薄ピンク色の花を咲かせる。 花の直径は約3㌢で、 一日で散る 「一日花」。  耕作放棄地脇の幅約30㌢、 水深約10㌢の溝に、 約100㍍に渡って100株程度が自生している。 学校の授業で稲刈りをしていた最中に生徒が見つけ、 植物に詳しい同高の藤浦薫教諭が同定した。  兵庫県内の貴重な自然を掲載した県版レッドデータブックに、 存続基盤がぜい弱な種とされるCランクに指定され、 環境省のレッドリストにも準絶絶滅危惧種 (VU) として位置づけられている。  藤浦教諭によると、 ほ場整備など埋め立てによる水田環境の変化や、 水質汚濁などにより数を減らしたという。