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切り抜き詳細
発行日時
2014-9-14 8:58
見出し
臭気軽減へ共同研究 汚泥乾燥肥料 篠山東雲高とあさぎり苑
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=2081
記事詳細
市民に無料配布している、 篠山市し尿処理施設 「あさぎり苑」 (西岡屋) の汚泥乾燥肥料 「あさぎり乾肥 (かんぴ)」 の臭気を軽減しようと、 市上下水道部と篠山東雲高校がこのほど、 共同研究を始めた。 同校の菊川裕幸教諭は 「微生物や竹チップなど自然由来のもので、 費用ができるだけかからない方法で実現したい」 と話している。 写真・あさぎり苑内の汚泥処理の過程を見学する篠山東雲高生たち=篠山市西岡屋のあ さぎり苑で あさぎり乾肥は、 汚泥処分量の縮減と資源の有効活用を目指し、 昨年7月から市民への配布を始めた。 各処理場から受け入れた脱水汚泥を同施設内の大型バーナーで乾燥させて作っており、 13年度は年間20㌧を配布。 今年度は30㌧の配布を目指している。 昨年11月に実施した肥料の利用者アンケートで、 肥料の臭気が気になる声が寄せられた。 同施設周辺自治会から 「散布後すぐに土と混合することを義務付けられないか」、 また、 市議会から 「臭気対策をしているか」 「対策を講じてから商品化すべきでは」 などの意見が出た。 これらの意見を受け、 商品価値を高めようと、 農業とバイオテクノロジーを学んでいる同校の 「ふるさと特産類型」 との共同研究に取り組むことにし、 ▽未発酵状態で臭気の対策▽肥料の保管場所がないため、 約1カ月以内に出荷できる▽有害な物質を混ぜない▽大規模な設備投資をしないで、 作業時間も短く▽ランニングコストを低く―などを条件にした。 このほど、 同類型の2年生6人が同施設を訪れ、 肥料になるまでの工程を見学。 それぞれの過程の臭いをかぎながら、 肥料に残る臭いとの違いなどを確認していた。 同校は 「袋のデザインや、 臭気軽減後の肥料の栽培効果も含めて研究していきたい」 と話している。