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切り抜き詳細
発行日時
2014-9-4 10:41
見出し
被災乗り越え始業式 当面はバスで通学 前山小
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=2068
記事詳細
写真・始業式で、 田野校長の話を聞く子どもたち=前山小学校で 豪雨災害で床上浸水などの被害を受けた前山小学校 (田野悟校長、 85人) で1日、 始業式が行われた。 自宅が被害を受けた児童もいるが、 けがをした児童はなく、 新学期をめざして復旧作業にあたってきた教職員らも、 児童たちの元気な姿にほっとした様子だった。 市教委は、 通学路の安全が確保できないとして、 今月いっぱいをめどに、 通学バスを運行。 85人中、 74人が利用している。 また、 土ぼこりや騒音で窓が開けられないため、 各教室にエアコンを設置した。 9月の運動会は延期が決まっている。 始業式には児童82人が出席。 田野校長は 「自然の力も大きいが、 少しずつ復興させていく人の力も大きい。 みんなで支えあって、 1日も早く元気な前山小を取り戻しましょう」 と子どもたちに伝えた。 同小は、 運動場など校舎の外側に約30㌢の泥がたまり、 職員室や校長室などが床上浸水。 体育館も床下浸水し、 プールもえぐられて大きく壊れた。 被災直後から、 市内教職員の応援を得て、 約1週間で土砂を撤去し、 運動場とプール以外は使えるようになった。 家が大きく壊れたり、 浸水被害を受けた家庭は18軒。 仮の住宅から通う児童も数人いるという。 自宅が床上浸水の被害を受けた酒井永遠 (とわ) さん (6年)。 17日未明、 家族と一緒にパソコンや学校関係のものなど、 大切なものを1階から2階に運んだ。「1階はまっ茶色の泥水が入ってきてしまった。 命を守るには2階の方が安全と分かった。 もしまた災害が起こったらどう行動したらいいか分かったのは、 貴重な体験だった」 と話していた。 市教委によると、 市島地域で、 小学生3人、 中学生3人が新しい教科書の支給を受けた。 また小学生6人、 中学生8人が学用品などの支給を受け、 制服やランドセル、 自転車などは民間会社の寄付で配布された。 市島中学生も、 前山校区の一部の生徒がバス通学している。