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切り抜き詳細

発行日時
2014-8-28 13:56
見出し
心と体の健康願う
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3950 心と体の健康願うへの外部リンク
記事詳細
  「ため息しかでんわ」 ―。 玄関先でしゃがみこんでいた男性が話しかけてくれた。 丹波市豪雨災害で甚大な被害を受けた市島町徳尾で取材していた時のこと。 この男性宅内は土砂でほぼ埋まっている状態。 返す言葉がなかった。  市島地域の被災地には、 疲労感が漂い始めた。 10日以上が経つ今も土砂と格闘している住民は多い。 大きな爪跡を残した災害の後も、 時おり容赦なく強い雨が降る。 2次災害を恐れて気持ちが休まらない。 晴れれば、 夏の暑さが被災者やボランティアの体力を奪っていく。  復旧作業は長期戦となるだろう。 高齢者や障がい者などの災害弱者はもちろんのこと、 先行きの見えない現実に、 誰もが心のダメージを受けている。 気力と体力がある間はまだしも、 ふと気持ちが切れてしまわないか心配だ。 誰もが弱者になりうる可能性がある。  市は保健師を中心に、 心のケアや健康相談にあたろうと、 被災地を回りながらバランスのよい食事と、 十分な睡眠を呼びかけている。 市の保健師は、 「大変な時に怠けていると思わないで、 十分に休んで」 と話す。  今後の課題は、 まだまだたくさん山積しているが、 ボランティアや、 近所の人たちとの心の通ったつながりを栄養にして、 心と体の健康が続くことを、 ただただ願う。 どうか、 心のケアや健康相談を上手に活用してほしい。  これまで各地で大きな災害が起きるたびに支援する側に回り、 「災害の少ない地域」 とも言われてきた丹波市が、 被災地となった。 人の心に寄り添い、ため息から一歩踏み出せるような活動は、 同じ市民、 近所の力が求められている。(芦田安生)