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切り抜き詳細
発行日時
2014-8-21 11:10
見出し
しっかりとした見極めを
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3942
記事詳細
16、 17日の両日、 丹波市を襲った豪雨。 17日の早朝、 甚大な被害に見舞われた市島町の前山地区に向かった。 現場に立ったとき、 信じられない光景に絶句し立ち尽くした。 山から流れ出た大量の土砂と流木がバリケードのように道路をふさぎ、 民家を壊滅的に押しつぶしていた。 市は、 深夜の移動は危険との判断から、 自宅2階への避難を勧めた。 ただ、 同地区の住民数人に話を聞くと、 「避難勧告が発令されたときには、 外は濁流で避難できるような状態ではなかった。 もっと早く勧告が出ていれば、 自宅より安全な場所に避難できたのに」 と口をそろえた。 勧告のタイミングはどうだったか。 雨があがってから、 住民は泥出しや家財道具の搬出に追われた。 寸断された道路の影響で重機も入れず、 遅々として作業は進んでいない。 「高齢者が多い地区だし、 手作業には限界がある。 どこから手を付けていいのかさえわからない。 あとはとにかく水がほしい」 とこぼす住民たち。 市や県、 国は1日も早い復旧に全力を注ぐとともに、 地域住民の声に耳を傾け、 何が必要とされているのを見極めてもらいたい。(田畑知也)