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切り抜き詳細

発行日時
2014-8-14 8:59
見出し
創作活動の根源探る 陶芸家36人90作品紹介 兵庫陶芸美術館で特別展
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http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=8210 創作活動の根源探る 陶芸家36人90作品紹介 兵庫陶芸美術館で特別展への外部リンク
記事詳細
 陶芸作家の創作活動のエネルギーと作風の根源を探る特別展 「アイデンティティとオリジナリティ―現代陶芸新収蔵品展」 が兵庫陶芸美術館 (篠山市今田町上立杭) で開かれている。 窯元に生まれ、 その土地に伝わる素材や技法を使って創作している陶芸家、 やきもの作りには無縁の家に生まれ、 大学などで陶芸を学び、 それまでのやきものにはなかった素材や技法を取り入れている陶芸家ら36人を分類して紹介。 作家のアイデンティティから垣間見えるオリジナリティを探り、 陶芸の多彩な表現と魅力に迫っている。 8月24日まで。  同美術館の未公開収蔵作品を加えた約90点を展示。  創作活動のエネルギーの源を探ると、 作家自身の地理的環境や人との出会い、 思い出などさまざまな経験を通じて形成される自己の本質的な部分 「アイデンティティ」 にたどり着き、 それらが糧となり、 作品の独創性 「オリジナリティ」 に影響をおよぼしているという。  丹波焼の窯元に生まれた市野雅彦氏の 「響き2012」 は、 赤と黒を基調とした作品。 自然釉が降り積もる焼き締め陶器の黒と、 江戸時代に使われていた化粧土 「赤土部」 を施した赤の2つのパーツを組み合わせ、 中世と近世の2つの丹波焼が、 互いに響き合う様子を表現している。  大阪市に生まれ、 富本憲吉に師事した坪井明日香氏の 「上方地図皿 神戸」 は、 菱形をした皿の内面に 「元町」 「摩耶山」 など、 神戸市内の馴染み深い地名を印で押した作品。 水色や緑、 金彩の色彩が神戸の海や地形を連想させる。  大阪芸大で陶芸を学んだ田嶋悦子氏の 「Cornucopia 09―Y1」 は、 色彩豊かな黄色い化粧土が施された陶器と、 半透明の白いガラスを組み合わせ、 植物の形をモチーフにして制作。 2つの素材から新しい表現方法を生み出している。  開場は午前10時―午後7時 (金、 土曜は午後9時まで)。 月曜休館。 16日午後2―3時、 学芸員によるギャラリートークを実施。 観覧料は一般600円。 中学生以下無料。 同美術館 (079・597・3961)。