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切り抜き詳細
発行日時
2014-8-14 8:47
見出し
降雨分散 被害少なく 台風11号 丹波市通過
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=2047
記事詳細
台風11号と、 台風接近に伴う雨雲により、 丹波市も9月8―10日にかけてまとまった雨が降った。 柏原町母坪の気象庁アメダスによると、 同地点では8月の日降水量の史上3位の106・5ミリ (9日) と10位の79ミリ (10日) と記録的な大雨に見舞われた。 台風は10日正午過ぎに丹波市を通過したものの、 途中雨がやみ、 降る時間帯が分散したことで大きな被害の発生は免れた。 気象庁アメダスと国交省テレメーターによる市内の累加雨量合計は、 3日間で195ミリ―257ミリ=表1参照。 3日間の総雨量の60―70%を8、 9日の降雨が占め、 10日の台風による雨は9日より少なかった。 9日には、 柏原町柏原で1時間あたり20ミリの強い雨を、 10日には山南町青田で1時間あたり45ミリの非常に強い雨を観測した。 9日と10日の午後に雨が上がったことで、 洪水被害をまぬがれた。 9日午後1時にはん濫注意水位 (1・9メートル) を超える2メートルに達していた高谷川 (氷上町稲継) は、 いったん80センチ以下に下降。 10日の台風で再び水位が上昇し、 避難判断水位 (2・1メートル) を超える2・27メートル (午後1時) に達したが、 雨が上がり、 次第に収束した=表2。 氷上町の加古川、 柏原町の柏原川、 市島町の竹田川などでも9日と10日に水防団待機水位を超える時間帯があったが、 ピークが2度に分散したことが幸いした。 丹波市防災対策室のまとめ (11日午後5時) によると、 床上床下浸水はゼロ。 土砂崩れが2カ所 (青垣町大名草、 春日町国領)、 道路の冠水が柏原で3カ所、 春日2カ所の計5カ所。 土砂堆積が青垣で1カ所。 河川では、 篠山川の堤防が山南町村森で崩落。 市島町市ノ貝川の護岸一部崩落、 柏原町竹安川の護岸一部崩落。 ほかに青垣で家の敷地一部陥没―など。 丹波市が市内6カ所に設けた避難所には、 氷上と春日で5世帯7人が避難した。 JR福知山線がストップしたほか、 県道篠山山南線 (山南町阿草―篠山市大山下)、 青垣から福知山へ抜ける県道福知山山南線穴の裏峠、 国道429号榎峠、 青垣から生野へ抜ける国道429号青垣峠が一時通行止めになった。 青垣町大名草の常瀧寺では、 本堂裏山ののり面が、 幅6メートル、 高さ8メートルにわたって崩れた。 本堂は土砂が外壁に達したものの無事だった。 山南町村森の篠山川堤防は、 右岸 (円応教側) が約300メートルにわたり、 大きくえぐられた。 現場近くの同町谷川で、 10日午後1時から5時間に渡ってはん濫注意水位 (3・7メートル) を上回る水位を記録。 昨年の増水時に護岸が削られ、 土のうを積んで応急処置をしていた個所が大水に耐えられなかったものと見られる。 篠山市後川では8、 9日の累加雨量が153ミリ、 10日が135ミリと、 丹波市以上に台風11号の影響を強く受けた。