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切り抜き詳細
発行日時
2014-8-3 8:44
見出し
「正しさ」とは
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3930
記事詳細
夏祭りの季節。 祭りに欠かせないのが露店だが、 漢字クイズをひとつ―。 「ろてん商」 はどう書くか。 そう 「露天商」 と書く。 露店を商うのだから 「露店商」 でいいようなものなのに、 露天で商う人という意味で 「露天商」 となる。 国語学者の金田一春彦氏ですら 「漢字の使い方はめんどうだ」 とこぼす一例である。 ▼面倒が理由ではないが、 漢字を使うのはやめよう、 という主張が堂々とまかり通った時代がある。 戦後間もない頃だ。 ある大手新聞は 「漢字を廃止すると、 封建意識が一掃される」 という考えのもと、 文化国家の建設も民主主義の確立も、 漢字の廃止とローマ字の採用に基づく国民知的水準の高揚によって促進するべきだ、 と主張した。 ▼知識人にも支持者がいた。 文豪の志賀直哉は、 敗戦の一因を漢字学習の効率の悪さに求め、 フランス語を国語にすべきと提案。 大物政治家、 尾崎行雄も漢字の追放を訴えた。 ▼今ならば到底考えられない議論が 「正しい」 ものとして通用した。 正しさとは一体何なのかと考えざるを得ない。 ▼時代が変われば、 正しいとされる考えが変わるように、 正しさは時代の制約を受けるもの。 正しいとされる主張を前にしたとき、 時代の流れから身を離し、 立ち止まって考え直すことも必要だ。 敗戦から約70年経つ今も、 それは変わらない。(Y)