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切り抜き詳細
発行日時
2014-7-13 9:01
見出し
マムシ咬傷24例検討 75歳以上が58%/受傷程度軽症7割 柏原病院・中島医師
リンクURL
http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=8143
記事詳細
マムシに咬まれる人が増える夏場を迎え、 注意を喚起しようと、 丹波医療再生ネットワーク (里博文代表) が7月8日、 マムシをテーマにした講座を柏原住民センターで開いた。 講師の県立柏原病院外科の中島高広医長 (39) =篠山市=が 「マムシ咬傷 (こうしょう) について」 と題し、 同病院が2010―14年の5年間に経験した24例を検討、 治療の現状などを報告した。 24例のうち、 22例が丹波市内で発生。 7、 8月が7件ずつと夏の受傷が多いものの、 5、 6月も4件ずつ、 10月も患者があり、 年の半分は患者が発生していることを報告。 今年も5月に2例あり、 真夏以外も注意をと呼びかけた。 受傷者は女性54%、 男性46%。 75歳以上が58%を占め、 80歳代が8人と最も多く、 90歳代も2人あった。 70歳代6人、 60歳代5人、 50歳代2人、 10歳代1人。 20―40歳代はゼロで、「草むしりなどに従事する機会が多い人がかまれている」 と分析。 受傷から受診までの時間は、 「1時間以内」 が12例で50%、 「2時間以上」 「不明」 もあった。 「早く治療を始めた方が良い。 なるべく早く受診を」 と呼びかけた。 受傷者の重症度は、 手関節または足関節までが赤黒くはれる程度 (グレードⅡまで) の軽症が7割ほどで、 「肘や膝関節まで」 (グレードⅢ) は21%、 「肩などまで」 (グレードⅣ) は8%と、 重症者は少ないことも報告。 腎臓機能が落ち、 透析を行うような重症 (グレードⅤ) はないと述べた。 治療は、 血清を投与するか、 植物由来のセファランチンという別の薬剤を用い、 尿量を確保できるよう血液に近いような輸液を行うと紹介。 血清の使用率は30%。 投与がためらわれる理由として、 副反応やショックの懸念があるとした。 一方、 血清を使う方が、 重症度が増すのに歯止めがかけられることも報告。 ただ、 入院日数は、 血清を投与した場合が7・71日、 しなかった場合が6・5日と、 血清を使っても使わなくても 「有意差はない」 とした。 2011年が11例、 13年が7例と多かった。 地域別では春日が50%、 山南が29%。 氷上2例、 青垣1例で、 市島と柏原はなかった。 「かまれた人がいないのでなく、 他の医療機関に受診しているのだろう」 と分析した。 かまれた場合は、 脈がふれることを確認しながら、 かまれた部分をわざとうっ血させるように縛り、 毒素を吸引し、 水があれば血を絞りながら洗浄する応急処置を行うよう助言した。 さらに、 キバの跡が2つ残るのがマムシの特徴だが、 跡がはっきりしない場合でも 「皮膚が赤黒くはれてきた時はマムシの可能性が高い」 と、 注意深く観察するよう呼び掛けた。 「今後、 症例を重ねてさらなる検討を行い、 地域の医療機関に情報提供できれば」 と締めた。