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切り抜き詳細
発行日時
2014-7-10 9:54
見出し
水あふれる「柏原排特」 抜本対策へ検討委 丹波市が近く設置
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=2018
記事詳細
丹波市は、 台風や集中豪雨の際に水があふれ、 国道176号柏原バイパスの冠水、 通行止めや周辺住宅、 店舗の浸水の原因になっている水路 「柏原排特」 (柏原町南多田―同町母坪) の管理などの方向性を検討する委員会を近く設置する。 水路でなく、 「川」 として管理し、 総合治水の観点から、 水があふれなくする抜本的な解決策を見出すことを想定している。 写真・あふれた水で一帯が冠水した柏原排特 (2011年9月4日) =柏原町田路で 旧柏原町時代の1989年に整備が完了、 合併後、 丹波市が引き継いだ。 整備を終えて以降、 5度水があふれた。 合併直前の2004年10月の台風、 09年8月の集中豪雨、 11年9月、 昨年9月の台風と、 近年頻繁に水があふれている。 2507メートルの延長のうち、 一段土地が低い柏原町田路の葬心ルミーナホール石生と沖縄料理店 「丹波南風」 の間を流れる同水路からあふれ出した水で柏原バイパスが冠水し、 通行止めになったり、 起点の 「沖田踏切」 近くでJR線路の砕石が増水で洗われ電車遅れの原因になるなど、 市民生活に影響を及ぼしている。 市は、 柏原町田路の水があふれるポイントに仮設ポンプを据え、 柏原川へ強制排水したり、 水路に堆積した土砂をしゅんせつするなど対症療法を続けてきたが、 コスト高でもあり、 住民が安全安心に暮らせるよう、 抜本対策を講じることにした。 委員会は10人以内で設置。 半数は、 自治会代表らを含む学識経験者とし、 残り半数は、 県を含む行政職員で構成する方向で人選中。 水が集まるメカニズムを分析し、 雨水が一気に同水路に流れ込むのを防ぐ策を検討する。 また、 現状は法定外公共物の同水路を「河川」として管理する意向。 仮称を 「北柏原川」 としている。 担当の市建設課は、 「早く検討を始め、 できるところから手を打っていきたい」 と話している。 同水路は、 整備時の想定以上に雨が降るとあふれる。 その最たる個所が排特と同バイパスが暗きょで交差する田路。 また、 住宅地、 商業地などの開発により田んぼが少なくなり、 整備時より、 流域全体の貯水能力が落ちており、 大雨で、 一気水となって同水路に注ぐと、 処理能力を上回った分がオーバーフローする。 【柏原排特】「排水対策特別事業柏原地区幹線排水路」 が正式名称。 JR福知山線の 「沖田踏切」 を起点とし、 高谷川との合流点が終点。 延長2507メートル、 流域面積は、 柏原町南多田、 母坪、 田路など356・4ヘクタール。 計画排水量は、 毎秒16・565立方メートル。 日最大降雨量159・7ミリ、 1時間あたりの平均降雨強度42・3ミリの想定で作られた。