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切り抜き詳細
発行日時
2014-6-29 8:23
見出し
物言わぬ多数派
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3895
記事詳細
公式野球場を持たない篠山市で、 市立城東グラウンドを改修し、 野球場として整備する事業が議論を起こしている。 議会で設計費などが可決され、 本工事へという段になって、 市民でつくる 「篠山再生計画推進委員会」 が実施要領に 「適合しない」 と答申。 市長は再考することを決めた。 市は市民から意見を募り、 公開ミーティングを開き、 今後の方針を決める予定だ。 「民意を問う」 ということだろうが、 注意してもらいたいことがある。 「サイレントマジョリティー」。 つまり、 物言わぬ多数派だ。 今回の場合、 賛成、 反対、 どちらがサイレントマジョリティーになるのかはわからない。 しかし、 いずれにしても上がった声だけがすべてではないということだ。 この件だけでなく、 「声を上げないのが悪い」 と言う人もいるだろう。 ごもっともかもしれないが、 行政に求められることは、 聞こえる声を聞き、 聞こえない声にも耳を傾ける姿勢ではないか。 そして、 何より大切なことは、 声を上げた人の責任にするのではなく、 行政自身の責任でもって判断されることを期待する。(森田靖久)