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切り抜き詳細
発行日時
2014-6-19 14:48
見出し
本紙教材に「見出し」作成 国語の授業で 竹田小学校5年生
リンクURL
http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=8058
記事詳細
竹田小学校5年生28人が16、 17の両日、 本紙記事 「カメ飼育し42年」 (5月18日号) を教材に、 新聞記事の見出しを考える学習に取り組んだ。 記事に登場する同名のカメを同学年でも偶然飼育しており、 愛着を感じながら授業を受けた。 一番伝えたいこと、 大切なことを記事中から見つける適切な見出しのつけ方を学んだ。 写真・本紙記事を教材に、 適切な見出しを考える授業=竹田小学校で 国語の授業のひとつ。 「新聞記者に負けない、 効果的な見出しを考えよう」 がテーマ。 丹波新聞社の足立智和記者が講師を務めた。 記事に登場するカメは 「亀子」。 春日町の女性が、 息子が小学校1年生の時に拾ってきて、 今もかわいがっているカメ。 同学年が飼育しているのは、 「かめ子」。 昨年、 竹田川で水辺の生き物探しをしている時に捕まえたもの。 ▽言い回しを工夫し、 9文字前後の短い言葉にまとめる▽具体的な数字▽名詞で終わる▽言葉の順番を入れ替える―などを 「見出しの技」 として学んだ。 さらに、 記事の中から、 「カメ」 「42年」 「長生き」 「ずっと一緒」 「飼っている」 「飼育」 「育てている」 などのキーワードを見つけ、 これらの語句を組み合わせ、 技を駆使して見出しを作り、 班ごとに代表作を選んで発表した。 「2匹の亀とずっと」 「 『亀子』 42年間大切に飼育」 「42年間愛情そそぐ」 「42年間一緒の 『亀子』」 「ずっと一緒カメと共に長生き」 「42年カメと仲良くこれからも」 ―。 本紙に掲載された見出しは、 「カメ飼育し42年」。 児童は、 「亀子」 と固有名詞を出すことで、 「カメ」 を想起させたり、 「飼育」 を 「愛情そそぐ」 と表現したりと、 工夫して要点を見出しにした。 2日目は、 さらに深く見出しを研究。 記事の要旨を書き出し、 要旨と自分がつけた見出しが合致しているかを点検。 さらに 「見出しの技」 を使って、 より良い見出しづくりに取り組んだ。 担任の荒木真也教諭は、 「なぜ、 この出来事が記事になっているのか、 その理由を考えて」 と、 ヒントを出した。 再び班単位で考えた最終見出しを披露。 初日が 「カメ42年間飼育」 だった班は、 「カメ飼育42年間」 に変更。 理由を 「順番を入れ替えてインパクトを与えたかった」 と発表。 「42年間一緒の 『亀子』」 の班は、 「 『亀子』 と一緒42年」 とし、 「具体的な数字と名前を入れたかった」 と述べた。 足立記者は、 「記事で一番伝えたいことは、 飼い主が42年カメを飼っていること。 カメが42年生きていることではない」 と説明した。 荒木教諭は、 サッカーワールドカップを例に、 「『日本が惜敗』 と日本の新聞には書いてあるが、 コートジボワールの新聞にはそうは書いていないはず。 視点が変われば見出しが変わる。 そういう目でこれから新聞を読んで」 と締めくくった。