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切り抜き詳細
発行日時
2014-6-8 8:54
見出し
みかんの花
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3875
記事詳細
三重県熊野に住む友人から甘夏みかんが届いた。 いつもみかんの花が添えられていて、 ダンボールを開くと甘い匂いが漂う。 友人はかつて各務原に住んでいたが、 故郷熊野の山林業を営む実家を継ぐべく二十数年前に戻った。 それ以来、 この季節には甘夏みかんを送ってくれる。 あっさりとした甘さで何よりみずみずしい。 夫は野良仕事の合間に食べると、 乾きが癒されるという。 〈みかんの花が咲いている 思い出の道 丘の道 はるかに見える青い海 お船が遠くかすんでる〉の歌詞の 「みかんの花咲く丘」 という唱歌。 私の年代プラスマイナス十年くらいの方ならご存知と思う。 その昔、 川田正子という童謡歌手によって、 ラジオから流れた。 終戦後一年目の昭和二十一年に作られたというから、 私とほぼ同じ年月を経てきた歌なのだ。 すべてがGHQの検閲を受けなくてはならない状況下、 作曲は音楽の月刊雑誌 「ミュージック・ライフ」 の編集長 「海沼實」。 作詞は静岡出身で、 「かわいい魚屋さん」 なども作詞した 「加藤省吾」。 ラジオがようやく普及し始めた戦後、 夕飯時に雑音の混じるラジオに家族で耳を傾けた。 今のように物はなかったが、 心を寄せ合っていた時代が何だか懐かしい。 ワルツの心地よいリズムが、 この歌の古びない理由かもしれない。 丹波の家にはみかんの木はなく、 花や匂いを知ったのは大人になってからのこと。 「いつかきた丘母さんと」 にはじまる三番の歌詞、 最後の 「今日もひとりで見ているとやさしい母さん思われる」 にいつもほろりとする。