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切り抜き詳細
発行日時
2014-6-8 8:40
見出し
健診結果をスマホで閲覧 柏原日赤が全国初運用「ポケットカルテ」
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1983
記事詳細
柏原赤十字病院 (片山覚院長) が6月から、 健診受診者が、 自身の健診結果をスマートフォンやパソコンを使って閲覧できる 「電子版健診手帳」 サービスを始めた。 情報を受診者自身が容易に取り出せるようにすることで、 健康への関心を高め、 疾病予防の意識づけや、 すでに疾患を持っている人が悪化しないよう注意を払う参考にしてもらう。 サービス利用は無料で、 通信料のみ自己負担。 同病院によると、 個人が個人の情報を管理し、 活用できるサービス運用開始病院としては、 全国初となる。 写真・柏原赤十字が運用を始めた 「ポケットカルテ」。 背景画面に映っているのが、 スマートフォンで閲覧できる泉さんのデータ=柏原町柏原で 6月1日以降、 同病院の健診センターで受けた健診結果が自動で蓄積される。 従来通り、 健診結果報告書の郵送も継続。 電子情報と紙と2つの形で記録が見られるようにした。 同志社大大学院 (京都市) 内に事務局があるNPO法人日本サスティナブル・コミュニティ・センターが運営するサイト 「ポケットカルテ」 を利用する。 データは、 同センターのサーバーに蓄積される。 健診結果を通知する際に、 受診者のIDと仮パスワードを同封。 利用希望者は、 同サイトにアクセスしてログインして使う仕組み。 結果表に記載されている、 血液や尿の分析数値、 医師のコメントなど、 全てのデータが閲覧できる。 過去のデータも自動で蓄積し、 定期的に受診することで、 変化が見てとれる。 安全上の配慮から、 半年間利用がないと、 ログインができなくなる。 一方、 翌年健診を受診すると、 データが復活し、 再び利用が可能になる。 従来の結果用紙ではありがちな、 紛失のおそれがなくなる。 例えば、 同病院以外の医療機関を受診したり、 出張先や旅先で具合が悪くなった時に、 スマートフォンでデータを見せることで、 スムーズな診察につながるという。 これまでに、 同サイトの 「お薬手帳」 「透析手帳」 を使う医療機関はあったが、 「健診手帳」 は同病院が初めて。 「ポケットカルテ運営協議会」 の委員を務める同病院企画情報課の泉恒光課長は、 「健診結果が手元に届くころにはデータの準備ができている。 医療機関だけでなく、 個人が情報を見られるようになるので、 健康づくりに役立ててもらえれば」 と言い、 片山院長は、 「将来は健診から生活習慣病予防、 病気に管理にも広げていきたい」 と話している。 同病院 (0795・72・0555)。