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切り抜き詳細
発行日時
2014-6-5 9:48
見出し
議事録の一部「消して」 設計業者を聴取 水道不正事務・丹波市会百条委
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1979
記事詳細
丹波市が2010年度に発注した市島地域水道事業の実施設計委託業務において、 全体の4・7%しかできていないのに業者に全額を支払った不正事務処理について調査している市会100条委員会が3日、 行われた。 当時の水道部担当者が、 打ち合わせ議事録などにおいて、 業務の遅れを示す書類を残すのを避けながら、 意図的に不正事務を進めていたことが、 受託業者への聴取から明らかになった。 受託業者の担当者を参考人聴取したほか、 当時の水道部工務課長を証人尋問した。 受託業者は、 業務の遅れについて 「市から (設計に必要な) 測量データが3カ月以上遅れて出てきた。 他の関係機関と協議しないと前に進めない点も多かった」 と述べた。 水道部の担当者との打ち合わせ議事録 (11年3月15日) にある 「仮成果で検査に臨む」 との記述が見える程度に線で消されていることに関しては、 「市の担当者から 『まずいので消してください』 と言われた」 ことも明らかにした。 検査 (11年3月30日) には、 「市の指示を受けて、 未完成の状態のものも含め、 その時点でそろえられるものをできる限り提出した」 と答弁。 支払いについても 「業務はすべて一つひとつ市に聞きながらした」 と述べた。 また、 当時の工務課長は、 3月15日の業者との打ち合わせの段階で、 担当者から業務が遅れていることを聞き、 業者と確約書を交わすべきか相談されたという。 その際、 「紙 (書類) が残る」 ので、 「確約書はとらなくてよい」 と指示したことを明かした。 同課長は、 業務が遅れた原因、 いつごろ完成するか―などについては 「確認していない」 とし、 工程管理ができていなかったことも露呈した。