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切り抜き詳細
発行日時
2014-5-29 9:27
見出し
グラウンド整備は緊急か
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3865
記事詳細
市民が選んだ市長と、 市民が選んだ議会がGOサインを出した事業に、 市長が設置した市民らでつくる委員会がNOを出した。 市長はそれを受けて 「一から再考する」 と判断した。 篠山市日置の城東グラウンドの施設整備事業についての動き。 市は2014年度当初予算で1200万円の同グラウンドの設計監理費を計上。 議会は承認した。 4月末に 「スポーツ振興くじ (TOTO) 助成金」 の交付が内定したことで、 市は6月補正予算で約1億680万円の工事費を提案することにし、 市民や有識者でつくる 「篠山再生計画推進委員会」 に意見を求めると、 「投資的事業の選定に適合しない」 とされた。 それを受けて、 酒井隆明市長は6月補正予算への提案を取り下げ、 今後、 市民ミーティングを開き、 広く意見を聞くことにしている。 悪化した財政を立て直そうと、 市は2008年、 「篠山再生計画」 を策定。 それ以降、 その進捗状況を篠山再生計画推進委員会が市民目線でチェックし、 毎年、 意見書を提出している。 また、 同委員会は予定事業費が1億円以上の 「投資的事業」 を選定する役割も持っている。 その事業が 「必要性、 緊急性、 優先性があるか」 などを審議する。 これまでに防災関連の3事業が審議され、 いずれも 「選定基準に適合する」とした。適合しないとされた事業は今回が初めて。 グラウンド改修に要する市の実質的な負担額は約7000万円。 今後の維持費もかかる。 再生計画策定時にはさまざまな分野で事業が縮小されたり、 市民団体への補助金が縮減された。 今なお厳しい市の財政。 市民には相当の説明が必要と考える。 (坂井謙介)