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切り抜き詳細
発行日時
2014-5-29 9:08
見出し
学生の視点で活性探る 4人居住しながら活動 大芋・大山・畑・西紀北
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1970
記事詳細
都市部の住民が移り住んで地域に入り込み、 活性化への貢献を目指す取り組み、 「地域おこし協力隊」 が、 今年度から篠山市内で始まっている。 これまでにも篠山での活動経験がある 「篠山好き」 の4人の大学・大学院生が協力隊員として▽大芋▽畑▽大山▽西紀北―の各地区で活動中。 このほど、 それぞれが取り組むテーマも決まった。 協力隊は全国で展開している事業だが、 現役の学生だけで構成しているのはほとんどなく、 学生ならではの視点で 「活性化とは何か」 を考えながら汗を流している。 写真・活動を始めた地域おこし協力隊のメンバーら=篠山市東新町で 隊員は神戸大の瀬戸大喜さん (22) =大芋担当、 菅原将太さん (21) =畑担当、 同大大学院の長井拓馬さん (24) =西紀北担当、 立命館大大学院の野口陽平さん (30) =大山担当。 活動の情報発信や相談などを行うコーディネーターとして、 神戸大篠山フィールドステーションの髙田晋史さん (31) が加わる。 篠山での活動中は瀬戸さんと長井さんが福住に、 菅原さんと野口さんは栗柄地区に居住。 週3日程度は担当地域へと足を運びながら、 残りは大学に通うというスケジュールをこなしている。 4月から活動をスタートした協力隊では、 各地区のまちづくり協議会らと相談しながら、 それぞれのテーマを固めた。 瀬戸さんは川が多い大芋地区の特色を生かし、 「水車を使った小水力発電」。 経済学部の菅原さんは、 「農産物の移動販売やマーケティング」 と 「多世代交流の空間演出」。 6次産業化プロジェクトが専門の野口さんは、 「竹林里山整備や農産物のブランド化」。 自身で田畑を借り、 農業にも取り組みだした長井さんは、 「生物多様性を生かした農業」。 それぞれの専門分野と個性が詰め込まれたテーマで、 個々の目標の実現を通して、 地域づくりにつなげたい考えだ。 長井さんは、 「地域の人たちが自分たちがしたいことをし、 過ごしやすい地域になることが、 地域おこしでは。 そういう雰囲気になってもらえるように、 地域に入り込んでいけたら」。 野口さんは、 「どんな地域おこしでも、 経済的な要素は必要。 篠山の資源に高付加価値をつけて、 組織がちゃんと回っていけるような仕組みづくりを考えていきたい」 と語る。 4者4様の地域起こし論を持ちながら、 互いに刺激しあって活動に励んでおり、 地域住民からも期待が集まる。 協力隊の活動は最長でも3年。 時間が区切られた中の活動だが、 高田さんは、 「 『ゆっくりやればいい』 と言う声もいただいているが、 コーディネーターとしてはスピード感も重視したい。 1年ごとになんらかの成果が出せれば」 と先を見据えている。 【地域おこし協力隊】総務省が2009年に創設した制度で、 今年度は全国207の自治体で617人が活動中。 自治体が受け入れているが、 隊員の給料や経費は国からの支援を受けることができる。