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切り抜き詳細

発行日時
2014-5-22 10:57
見出し
浮き沈みの人生綴る 全国公募で大賞、本に 氷上出身・德岡さん
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記事詳細
 氷上町油利出身で、 「日本のへそゴマ研究会」 会長を務める德岡 (旧姓・谷口) 義之さん (69) =西脇市=が、 定年後の生き方について60歳以上を対象に全国公募したコンクールで大賞に輝いた。 407人から応募があり、 大賞1点や入選49点を収録した本 「Mr.古希」 が書店で販売されている。  德岡さんの応募作のタイトルは 「人生、 一度は光があたる」。 長男の重度障害、 妻との死別、 勤務先の二度の倒産など、 波乱の歩みがあったが、 定年を迎えたころに再婚。 西脇市に戻って農業を始め、 ゴマを栽培。 西脇が 「日本のへそ」 と呼ばれることにちなみ、 金ゴマ栽培を呼びかけた。 今では西脇の特産に成長、 市内の小学校でも金ゴマを栽培していることをつづっている。  タイトルは、 元小学校長の父親の口癖だった 「人生には、 一度は光があたる時期が来るから、 決してあきらめないこと」 から取ったもので、 応募作では 「古希を目前にし、 自らの人生を顧みると亡父の口癖であった 『光があたる時期』 が、 今、 私にも訪れているのでしょう」 と結んでいる。  德岡さんは 「自分史になればと軽い気持ちで応募したのに、 大賞なんて」 と驚き、 「山あり谷ありの人生。 自分の歩みを振り返ってみても、 人生はプラスマイナスゼロなんだと思います」 と話している。  コンクールは、 「人生に定年はない」 をテーマに、 仙台市の広告会社 「第一エージェンシー」 が企画。 丸善出版から発売されている。 1500円 (税別)。