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切り抜き詳細
発行日時
2014-4-26 13:55
見出し
自治会機構も見直し 丹波市内―変わる最末端組織「組」・下
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1930
記事詳細
隣保の再編に合わせ、 組織機構を改める自治会がある。 今年4月に再編した春日町野瀬。 女性の意見を隣保や自治会運営に反映させようと、 各組の組長を2人制、 男女1人ずつとした。 男性組長、 女性組長で役割分担する。 組の数は、 5から3 (16―23戸) に。 同自治会では再編検討会の委員に各隣保から女性を出すようにし、 委員長も女性が務めた。 「現在より人口減少が進んでいる10年先を考えた議論を」 と、 戸数のほか、 70歳以下の人口バランスも考えた。 検討会の委員長を務めた細見実千代さんは、 「検討会に女性が入ったのは大きかった。 人口が減るなか、 女性も組長をという意見が男性にあったし、 女性にも、 婦人会が解散し、 意見を言う場がなくなるとの思いもあった」 と振り返った。 4月に11組を6組 (11―20戸) に再編した同町中山は、 組長が自治会役員を兼務していた。 隣保の再編で組長の人数が減るのに合わせ、 自治会の役員選出方法を見直した。 組長が兼務していた 「公民館主事」 「福祉委員」 を自治会内の選挙で選ぶことに。 副自治会長も1人増やして2人とし、 自治会役員減少を小幅にした。 田村庄一前自治会長は 「今すぐ統合する必要のない組もあったが、 一番困っている組のことを考えようということで合意が得られた」 と言う。 柏原中心市街地にある上中町は、 中兵庫信用金庫柏原支店の位置を基準に4組から2組 (18戸と11戸) に再編。 組長のほかに、 副組長を設けた。 副組長は、 普段は会議に出席しないが、 重要案件の相談に加わったり、 手が回らない時に助ける。 2004年に9組から4組に再編した春日町鹿場自治会 (119戸) も、 4組から2人ずつ、 というやり方で自治会役員の人数を確保している。 1隣保平均12戸―。 自治会加入世帯数 「1万8850」 を、 丹波市が支所を通じ自治会から報告を受けている隣保数 「1559」 で割った数字だ (平成25年)。 しかし、 これは実態を反映しているとは言い難い。 市平均の 「12戸」 を上回っているのは3分の1の自治会に過ぎず、 旧町ごとに大きな違いがある=表参照。 もともとの人口や隣保の数が異なるからだ。 「1組平均10戸以下」 の自治会が158自治会、 53%を占める=グラフ参照。 さらに、 ここでいう 「世帯」 は、 高齢者世帯や単身高齢者世帯を含んでいることを考慮すると、 数戸で順繰りに役を担う隣保が少なくないことが浮かび上がる。 11自治会でつくる氷上町成松連合区は今年度、 隣保の統合再編を、 場合によっては自治会の統合再編までも視野に入れ、 各自治会で話し合うよう求めている。 3月の調査で戸数が384戸と、 2年前より約50戸減った。 11自治会中、 8自治会で隣保平均戸数が8以下と、 小規模自治会が多い。 小さな自治会では、 組長どころか自治会の役を常に担う状況。 連合区から要請される、 愛宕祭り、 秋祭り、 甲賀山の環境整備などへの出役も、 人数をそろえられないことが常態化している。 永廣正昭連合区長は、 「言い出しづらい雰囲気があったが、 連合区からの提案とすることで話し合う状況を作った。 現状維持、変える、継続して話し合う、 いずれの結論が出るにしろ、 話し合うことが重要だ」 と強調した。 (足立智和、 田畑知也)