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切り抜き詳細
発行日時
2014-4-20 9:12
見出し
死について考える
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3832
記事詳細
遠藤周作氏の著書 『死について考える』 (1987年発行) に、 なるほどと感心するくだりがある。 末期がんの人から 「死ぬんでしょうか」 と聞かれた際にどう答えるのがいいか、 という聖母病院の看護婦長さんの話だ。 ▼若い看護婦だと、 「何言ってんのよ。 大丈夫」 と答えてしまいがちだが、 感覚が人一倍鋭くなっている患者は看護婦らの目や顔色、 言葉の調子で見抜いてしまうので、 そんな慰めは役に立たない。 いいのは、 「本当に苦しいでしょうね」 と、 患者の苦しみを理解すること。 ▼さらに 「いずれ私だって、 おばあちゃんと同じようになるんですよ」 と話しかける。 あなただけが死ぬのではなく、 元気にしている私もやがて死ぬことを示すことだという。 患者の孤独感を、 連帯感によって和らげるのだ。 ▼13日付の本紙篠山版で、 今田小学校1951年度卒業生が行った追悼式の記事が載った。 今田町の和田寺に同級生たちが集い、 亡くなった友達の子ども時代の写真を祭壇に並べ、 手を合わせたという。 ▼追悼式を提案した同寺の武内普照住職は取材に、 良寛の句といわれる 「散る桜残る桜も散る桜」 を引き合いに出し、 「人は皆、 等しく死を迎える。 あの世に行っても同級生で集まりたい」 と答えていた。 同級生ならではの連帯感に、 物故された方も喜ばれたに違いない。(Y)