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切り抜き詳細
発行日時
2014-4-20 9:12
見出し
淡墨桜に逢いに
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3831
記事詳細
花見は一人では手持ち無沙汰だと言いつつ、 新聞一面に 「根尾の淡墨桜満開」 の写真が出ると行かねばと出かけてしまう。 本当に桜の咲いている間というのは、 落ち着かない季節なのだ。 今は本巣市になったが、 数年前までは岐阜県本巣郡根尾村というのが淡墨桜の所在地。 西国三十三箇所の満願寺、 谷汲山華厳寺からさらに車で三十分奥へ。 六世紀というから今から千五百年前、 この地に隠棲されていた継体天皇が都へ戻られる際にお手植えされたというのが淡墨桜。 エドヒガン桜という品種で、 花はやや小ぶり、 つぼみの時は淡いピンクだが、 咲くほどに白く、 まさに淡墨色になる。 今年は四月六日頃に満開、 私が訪ねた七日は、 朝晩の低温のせいか、 まだ散る気配も無く咲き満ちていた。 平日だが、 関西や関東からの観光バスの団体客で溢れている。 「あの桜一本でこんなに全国から集まるとはすごい」 とか、 「いやいや、 土日なんてもっとすごいよ、 ラッシュアワーの電車みたいだよ」 という会話も聞こえてくる。 私の家から車だと一時間半なのだが、 この時期、 渋滞もあるかと電車に。 JRと第三セクターの電車を乗り継ぎ二時間、 沿線の名も無い駅の桜も見ながらの小さな旅も楽しかった。 何度も見たけれど、 咲きはじめだったり、 散りかけだったりして、 今年ほど満開ぴったりに逢えたのは初めてだ。 恐竜の脚のように太い幹、 たくさんの支柱と綱が千五百年の桜を支えている。 快晴の空の遥か向こうに能郷白山が残雪をまとい真っ白。 細見綾子の 「雪嶺と吾との間桜満つ」 の俳句を実感した。