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切り抜き詳細
発行日時
2013-12-26 10:06
見出し
管より成る
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3728
記事詳細
人間は管より成れる日短(ひみじか)―川崎展宏(てんこう)の句。 恐らくは病院で、 自分の身体が管で出来ていることに気付かされ、 冬の日暮れが我が老い先に重なり合ったのだろう。 ▼管は長くて複雑だが、 およそ2系統。 1本は入り口がまた出口になり、 もう1本は出口が2つに分かれている。 人体を構成する60兆個の細胞は、 これらの管で酸素を取り込み、 飲食物を吸収し、 共に残滓を排出することによってその新鮮さを維持できる。 ▼生きている限りこの作業は続けられ、 管は中間部は勿論、 入り口が詰まっても出口が詰まっても細胞を危機に陥らせる。 こんな当たり前のことが普段、 ほとんど意識されず、 ことに出口の方は、 異常が起き未曽有の苦しみを味わって初めて意識される。 普段意識せずとも生きていけるということは、 やはり人は何者かに生かされているからだろうか。 ▼私事で恐縮だが、 筆者は今年初めて入院を体験し、 管の存在を十分に意識した。 全快した途端、 愚かにもまたその意識は薄れつつあるが、 ともあれ、 誰しもこのようにして少しずつ死に向かう。 ▼ 「70歳を越えればいかに良く死ぬかを考えろ」 と言われるのは、 誠にその通り。 しかし、 くたびれた管を抱えながら、 生かされている限りは生きていかねばならない。 読者諸兄姉、 願わくば、 来る年も良く生きていかれるよう。 (E)