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切り抜き詳細
発行日時
2013-12-26 9:54
見出し
父の残した句を本に 娘が生前の願い実現 青垣句会の花井さん
リンクURL
http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=7485
記事詳細
丹波市青垣町佐治で古書店を営みながら俳句に親しみ、 2000年に78歳で亡くなった花井欣次郎さんの俳句などを集めた本 「孤雁のゆくえ」 を、 次女の花井朋子さん (61) =吹田市=が出版した。 青垣句会で俳句を教え、 青垣町文化協会副会長も務めた花井さん。 朋子さんは 「父親と縁のあった人たちをはじめ、 俳句に興味のある人たちに差し上げたい」 と話している。 花井さんは20歳ごろから句作に励み、 1946年には 「かへで句会」 を結成し、 俳誌 「楓」 を発刊。 丹波吟社同人にもなった。 50年には、 句集を自費出版。 この句集のタイトル 「孤雁のゆくえ」 をそのまま採って、 今回の書名とした。 几帳面な性格だった花井さんは、 およそ1000句をきちんと整理して残していた。 その中から朋子さんが約600句を選び、 制作年代ごとにまとめた。 生前、 自分史を残したいと願っていた思いもくみ、 花井さんが俳句について考察した小論を収録。 年譜も載せた。 NHK教育テレビの俳句の番組で取り上げられた 「鰯雲惜しまれたたむ古書の家」、 NHK学園で秀逸に入った 「花にきて虚子の名付けし酒に酔ふ」 などを収めている。 朋子さんは 「死んでから13年。 『本を出すのがずいぶん遅かったな』 と、 父親に怒られるかも」 とほほえみながら、 「父にはかないませんが、 俳句を本格的に勉強しようと思っています」 と話していた。 希望者は花井朋子さん (090・9882・7725) へ。