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切り抜き詳細

発行日時
2013-12-26 9:53
見出し
第2歌集「家系図」出す 家族・自身の節目に 山南の瀬川さん
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http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=7484 第2歌集「家系図」出す 家族・自身の節目に 山南の瀬川さんへの外部リンク
記事詳細
 丹波市山南町前川の瀬川真由美さん (59) が、 8年ぶりに2作目となる歌集 「家系図」 を短歌研究社から出した。 両親の老い、 自身の退職を節目ととらえ、 新たなステップを踏み出そうと、 過去の作品をまとめる準備を1年ほど前から進めてきた。  瀬川さんは、 日々の暮らしの中で心に残ったことを歌にし、 竹村公作さん (春日町) が主宰する 「礫」 の歌会で発表している。  今回の歌集には 「礫」 で優秀作品に選ばれたものを中心に、 歌集に収録する作品の構成を考えた。 第1歌集 「玉うさぎ」 以降を振り返った時、 一人娘が結婚し、 2人の男児を出産、 両親の老い、 自身も今年3月末で退職するなど、 身の回りにずいぶんと変化があった。 その都度詠んできた歌を大まかに時系列で並べ、 一つの家族の物語としても読めるようにまとめた。  1人娘を 「うさぎ」 に例え、 結婚式の後の心情を 「放ちたるうさぎはちらとわれを見て駆けてゆきたり あほらしぴょん」 と詠んだ。 「熟れ葉」 とする造語に自身の退職を重ね、 「桜葉の、 楓の、 櫟の、 柿の葉の、 それぞれ持てる熟れ葉の温み」 と詠み、 人は枯れるのではなく、 それぞれの個性や魅力が熟れていくのだという思いを込めた。  本の表紙には、 姉や娘、 父が描いた自画像をレイアウトし、 「家系図」 のタイトル文字は母親が書いた。 瀬川さんは、 「一つのよい区切りがついた。 力まず、 自然体でいながら、 歌の力をつけていきたい。 2冊目の歌集を母が喜んでくれたのがうれしい」 と話している。