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切り抜き詳細

発行日時
2013-12-26 9:47
見出し
希少植物守ろう ミヤマカタバミの自生地保護 味間まちづくり協
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1808 希少植物守ろう ミヤマカタバミの自生地保護 味間まちづくり協への外部リンク
記事詳細
 味間地区まちづくり協議会 (西田幸夫会長) が12月18日、 篠山市味間奥の二村神社の境内周辺に自生する希少植物を守ろうと、 ロープや遊歩道を整備する保全作業を行った。 同地区住民有志約25人が参加。 雨が降りしきる中での作業だったが、 参加者たちは黙々と手際よく作業を進めていた。  保護しようとする希少植物は、 「ミヤマカタバミ」 を中心に 「ニリンソウ」 や 「ショウジョウバカマ」 など。 これらの花は、 毎年3月下旬から4月上旬にかけて、 境内の杉木立の林床で、 白や赤紫色の可憐な花を咲かせるという。  この日は、 自生地の保護活動の趣旨や植物採取の禁止を呼び掛ける看板を立てたほか、 自生地の周囲に立ち入りを禁止するロープを張り巡らした。 また 「保護するだけでなく、 多くの人々に地域の自然の素晴らしさを感じてもらいたい」 と、 自生地内に総延長75㍍の遊歩道も設置した。 耐久性を高めるため表面を焼いた幅60㌢の杉板を、 遊歩道の足場として並べた。  同協議会は、 地域の自然をPRするとともに、 保全・保護活動にも力を入れている。 今年8月には、 希少植物や自然環境を守っていくための知識を深めようと、 人と自然の博物館の研究員を招き、 学習会を催すなどしてきた。  今後も、 立ち上げたばかりの 「文保寺谷・二村の森自然環境保全委員会」 を本格始動させ、 自生地周辺の間伐作業など、 希少植物が好む環境づくりに取り組むという。  同保全活動は、 市の生物多様性促進事業の補助金を活用して実施している。 【ミヤマカタバミ】カタバミ科の多年草。 国内では本州、 四国、 九州に分布する。 葉はハート形の小葉3枚からなる。 3―4月にかけて、 白色もしくは薄紅色の5枚の花弁からなる花を咲かせる。 花の直径は2―4センチで、 花弁には筋が入っている。 晴れて日光が当たると開花し、 夕方には閉じる。 雨や曇りの日にも花は開かない。 写真・早春の頃、 可憐な花を咲かせる 「ミヤマカタバミ」 =篠山市宇土で