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切り抜き詳細
発行日時
2013-12-15 9:12
見出し
江戸東京博物館
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3716
記事詳細
東京でのミニクラス会を終えた翌日、 今度は府中に住む娘とのデート。 両国にある江戸東京博物館で待ち合わせる。 両国といえば国技館、 駅前にはちゃんこ鍋の店や相撲茶屋が軒を連ねている。 博物館はそれにも負けない建物の大きさに驚く。 内部の常設展示には、 江戸日本橋の半分の大きさのレプリカとか、 江戸から明治、 昭和の町並みを再現したもの、 講演会のできるホールなどもあり、 これが必要な大きさであることが分かった。 丁度、 博物館会館二十周年記念特別展 「明治のこころ (モースが見た庶民のくらし)」 が開催中で、 まずこちらから見ることに。 モースとは、 アメリカ人で動物学者エドワード・S・モース (一八三八年~一九二五年) のこと。 明治十年腕足類、 特にシャミセン貝の研究のために来日。 採集許可を得るため文部省へ出かける電車から貝塚を発見した。 いわゆる 「大森貝塚」 である。 後に彼によって日本初の貝塚の発掘調査が行われ、 貝以外の様々な縄文時代のものが発見される。 モースは日本の庶民の暮らしにもとても興味をもち、 日用品、 衣類などを多く収集した。 その一部が今回展示された。 物珍しいという興味だけでなく、 日本の文化や合理性、 芸術性を尊敬、 本も多く出版した。 面白かったのは、 墨をすって手紙を書くことに関しての著述で、 「どんなに怒っていても、 墨をすっているうちに気持ちが落ち着くらしい」 とある。 「なるほど、 よく見ているねえ。 今はすぐ連絡できるから、 かえってトラブルも起きやすいかもね」 と、 娘と感心しあった。