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切り抜き詳細
発行日時
2013-12-12 9:13
見出し
トンネル開通と古道
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3713
記事詳細
氷上と多可地域を結ぶ清水坂トンネルが21日開通というニュースを聞き、 20数年前に当時の加美町 (多可町) 役場で期成同盟会結成の取材をした思い出がよみがえった。 その時は、 夢のような話と思ったが、 「夢はかなうもの」 という思いを強くした。 粘り強い住民運動が行政を動かし、 トンネルを開ける力になった。 小春ロードという名前も良い。 トンネルから春が見える、 明るい兆しが感じられる名前だ。 トンネルの名前になった森安小春さんは、 親孝行の人として全国に知られている。 自動車道と並行し、 氷上から加美に養女にいった小春さんも通ったであろう、 人々が行き来した古道がハイキング道として整備されている。 心の通い合うルートになることを願う。 古道には、 様々な人や物の往来した歴史が詰まっている。 高速化の時代には、 感じられない、 人々の息遣いが伝わる。 時には、 便利な日常から少し距離を置いて道を歩くと、 新しい発見があるかも知れない。 「峠から明日が見える」 と言う言葉を聞いたことがある。 今の世は、 峠の頂上に着いても将来が見えにくい。 それは、 あまりにもスピード化、 便利さを追い求めた結果かもしれない。 上り坂、 曲がり道が多いほど得るものは大きい。 「まっすぐな道でさみしい」 という俳人の種田山頭火の句もある。 平坦な道は味気ない。 トンネルは、 便利さを実感できる施設であるが、 先人の踏みしめた古道があったからこそできたことを忘れてはいけない。 北播磨と丹波地域の経済、 文化、 観光の交流などに最大限に活用することが先人へ恩返しにもなるだろう。 「道行きて未知の出会いの不思議なり」。(臼井 学)