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切り抜き詳細
発行日時
2013-11-21 10:50
見出し
巻き寿司の味
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3693
記事詳細
丹波地域のもみじの名所が賑わいを増す季節。 味覚の秋でもある。 私事になるが、 先日母の実家で祖父母の法事があり、 出席した父がもらってきた巻き寿司を食べたとき、 祖母や母の顔が浮かんだ。 妻に 「おばあさんの味を思い出した。 おふくろも良く作ってくれていたな」 と言うと、 妻は 「そうやね。 お母さんのは、 もう少し酢がきいていたね」 と返してきた。 亡き人の面影を浮かべながら、 味が受け継がれていると感じた。 食べ物のことと言えば、 県内の農業高校生が集まった 「新しい農業を目指す高校生のつどい」 で、 先輩農業者が経営の工夫や農業の魅力を語った。 安全でおいしい作物を作るためには、 水管理や土作りが大切という話などは、 体験に基づくだけに実感がこもっていた。 様々な分野での生産者の苦労や意欲的な姿勢が将来農業を目指す高校生には何よりもの教材になったと思う。 それぞれの地域で農業の担い手として頑張ってほしい。 食というものは、 作り手の顔やその時代を思い出させる。 久しぶりに丸かじりした柿の味は、 子ども時代の思い出と重なった。 物が満ち溢れる時代に、 漬物、 梅干し、 味噌汁という和食の代名詞である素朴な味が忘れ去られようとしている。 手作りの食、 自然の味は、 かけがえのないものだ。 大げさに言えば、 食べたものが、 その人の人生観にも影響することもある。 丹波地域は食材が豊富にある。 丹波栗を味わえたり、 買える店を紹介するマップもできた。 作る人の苦労や心を感じさせる食こそ地産地消の原点ではないだろうか。 大切に育て、 伝えたい。 「うまかったあの味忘れぬ秋の暮れ」。(臼井 学)