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切り抜き詳細
発行日時
2013-11-17 9:15
見出し
回覧板
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3689
記事詳細
「回覧板でーす」 の声に、 いそいそと玄関へ向かう。 小学一年生と三歳の姉妹が玄関に立っている。 「ありがとう」 と言っても、 すぐには帰らずもじもじ。 「猫たち見たい?」 と訊ねると、 大きくうなずく。 昼寝中のメルを抱っこして見せる。 「可愛い!」 と二人が駆け寄ると、 メルは一目散に逃げる。 仔猫を見たことに満足して二人は帰ってゆく。 いつもお揃いの服を着ていて、 何とも可愛い。 この前は、 「お裾わけでーす」 と言って梨を三個届けてくれた。 その前に何度か夫の野菜を届けたので、 お返しなんだろう。 「お裾わけ」 という言葉も、 多分母親から教えられたに違いない。 ほんの些細な人間関係だけれど、 こうして色々なことを覚えていくのだ。 我が家がここに越して来たときに、 すでにあった三百坪以上の大邸宅は、 十年前に空き家になり、 数年を経て分譲、 今では四軒が建った。 そのうちの一番最初に建てられた家から回覧板が届く。 五年前、 引越しの挨拶の時に連れていたのが、 今の一年生の子。 その後、 二人目が生まれた。 相次いで三軒が建ち、 いずれも親は三十代から四十代前半、 子どもは中学生から幼児までいる。 四十二年前、 我が家がここに住み始めたのも、 一子を得てからだ。 今の人たちとはまた違う苦労もあったけれど、 今では懐かしいことばかりだ。 昔、 その大邸宅に住んでいた老夫婦に、 子どもと一緒に回覧板を届けると、 「いいですねぇ、 お宅は賑やかで」 と、 いつもうらやましそうだった。 夕焼けの頃、 聞こえてくる子どもたちの声は、 さまざまな事を思い出させてくれる。