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切り抜き詳細
発行日時
2013-11-14 8:55
見出し
防災体制計画を作成 自主的な計画は市内初 篠山市・杉自治会
リンクURL
http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=7368
記事詳細
さまざまな災害から集落の住民の命を守るため、 杉自治会 (久保正信自治会長) が、 「自主防災体制・防災マニュアル」 を作成した。 自治会レベルでの本格的で自主的な防災対策計画は市内初。 マニュアルに沿った防災訓練なども行い、 住民あげて、 「もしも」 の場合に備える。 自治会役員らは、 「災害時には市や消防のお世話になるが、 自分たちでもできることを十分に準備しておく必要がある。 マニュアル策定が他の地域にも広がっていけば」 と話している。 同地区はアパートや新興住宅地も多く、 約350世帯が暮らす市内有数の大規模自治会。 近隣を流れる田松川の氾濫なども想定されるため、 自主的な防災計画を整えることが懸案になっていた。 防災体制では、 自治会長を総括責任者とし、 ▽避難誘導責任者 (風水害などが想定される場合に避難所を開設し、 2次被害の危険に注意しながら避難を誘導) ▽市連絡兼避難所責任者 (市の担当部署や消防との連絡を取り、 寝具や飲料水、 食料の確保) ▽避難住民責任者 (避難者に飲料や食料を提供するほか、 「炊き出し」 も) ▽初期消火・避難誘導指導者 (防災意識の高揚、 火災の初期消火) ―の4役を設定。 それぞれに自治会の防災スタッフ数名を配置している。 防災マニュアルでは、 ①火災②風水害③地震―が発生した際の対応手順を掲載。 避難所を開設した場合は、 有線放送で全戸に周知を図ることや、 高齢者や体調が悪い人などの避難誘導希望者への対応を記した。 今月3日には防災体制とマニュアルを住民に説明。 その後、 マニュアルに沿って、 避難誘導希望者を車いすや担架で公民館に送り届けるなどの訓練を行い、 防災用品の乾パンなどの試食も行った。 訓練を担当した自治会企画部長の藤田昌弘さんは、 「杉地区は大雨と倒木などで田松川が氾濫することが想定される。 体制・マニュアルに沿って毎年、 防災訓練を行い、 被害を最小限にするように住民全員で努めたい」 とし、 「同じように土砂災害や風水害が予想される自治会があれば、 話し合いを持ってもらえれば」 と呼びかける。 市防災係は、 「自主的に防災への取り組みを行ってもらうことは非常にありがたいこと」 とし、 「周辺にも同様の取り組みが広がってもらいたい」 と話していた。