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切り抜き詳細
発行日時
2013-11-7 11:19
見出し
府県越えて住民が交流 市島・市ノ貝⇔福知山・荒木
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1756
記事詳細
丹波市市島町中竹田の市ノ貝地区と、 荒木峠を隔てた福知山市荒木地区の住民らが10月31日、 過去の交流を足場に次の世代に伝えていこうと、 荒木公会堂で交流会を開いた。 丹波市、 篠山市、 福知山市からのウォークの参加者と、 待ち受けた両地区住民ら60人が参加。 両地区の住民代表が握手を交わしたあと、 互いに昔のエピソードを披露しながら交流の足跡を振り返った。 松山正治福知山市長のメッセージも届き、 府県を超えた交流の広がりに期待が膨らんだ。 両地区は縁組も多く、 50―60年前までの荒木峠は生活道路として住民が往来した道だったが、 国道整備などにより現在は交流が途絶えている。 福知山史談会 (山口正世司会長) の歴史街道部 (芦田精一代表) が、 篠山から福知山までの古道を歩く 「第10回古代山陰道・丹後支路ウォーク」 を行うにあたり、 中世の山城 「荒木山城跡」 のある荒木峠を通じ、 両地区住民の交流会を組み込んだ。 この日、 JR丹波竹田駅からの参加者と、 市ノ貝の熊埜 (くまの) 神社で合流した住民が、 荒木公会堂まで峠道を約1時間かけて歩いた。 市ノ貝の青木雄一さん (71) は、 「荒木地区は母親の出身地。 母に連れられ、 この道を通って年に2、 3回は荒木に行った。 ほのぼのとした人々の人情は今も忘れられない。 峠の上から福知山の花火大会を見るのが楽しみだった」 と言う。 荒木地区に住む常石幸博さん (65) は、 「市ノ貝は母親の出身地。 小学生のころ、 母親が里帰りから帰る時には、 土産の15㌔の米を背負った母にくっついて、 この道を歩いた。 祖母が峠の上まで見送ってくれた」 と振り返った。 市ノ貝からの参加者が、 「福知山の高校には、 この峠から通った。 途中で 『柿をいただきますよ』 と言って柿をもいだ。 すみませんでした」 と話すと、 会場からどっと笑いがもれた。 芦田代表は、 「ハイキング道の整備などを通じ、 過去には同じ丹波の国としてお付き合いのあった兵庫・京都府との交流に広がっていけば」 と期待している。 写真・握手を交わす市島町市ノ貝 (右) と福知山市荒木地区の住民=福知山市荒木公民館で