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切り抜き詳細

発行日時
2013-10-10 14:03
見出し
環境と経済
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3659 環境と経済への外部リンク
記事詳細
 年中凍結していた北極海が温暖化で氷解し始めていることは、 環境問題の大きな懸念材料となっているが、 NHKの特集番組を観て驚いた。 北極海航路が開通し、 ロシア、 日本のビジネス界が沸いているというのだ。 ▼日本からヨーロッパに向かうのに、 従来のインド洋―スエズ運河ルートに比べて、 こちらは3分の2の距離。 夏場だけでも相当の経費減になる。 氷が薄くなってもあちこちに難所は残るので、 貨物船を先導する原子力砕氷船の会社がロシアで発足。 日本の商社や船会社に商談を仕掛けている。 この結果、 昨年の運航実績は46隻。 2年前の4隻から急増した。 ▼今はLNG (液化天然ガス) やナフサなど化学原料が中心だが、 やがて一般貨物にも及ぶ可能性があり、 苫小牧など北海道の港でも 「欧州への玄関口」 への期待が高まっているという。▼「温暖化も結構メリットがあるではないか」 と言いそうな番組を観ながら、「しかし、 待てよ」 と考え込んだ。 この話は次には 「冬場も通そう」、 つまり温暖化推進というところまで行きつくのでは。 少なくとも温暖化阻止という、 地球環境の喫緊の課題とは両立しない。 ▼人間社会の飽くなき経済志向には全く舌をまく。 しかしアダム・スミスの頃のように、 「見えざる手がやがて経済調和をもたらす」ことは、もはやあり得ないはず。(E)