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切り抜き詳細
発行日時
2013-10-3 11:54
見出し
ただ祈ること
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3651
記事詳細
娘が、 大学を出たら就職せずに世界を見てきたいと言う。 私も24の歳に20万円を握りしめ、 リュックひとつで旅に出た。 3カ月で帰ると言って出たのに、 それから1年半帰らなかった。 3カ月目に乗るはずの飛行機チケットは途中で捨てた。 帰る気はこれっぽっちもなかった。 家では帰る日にご馳走を作って待っていてくれたらしいが、 待てど暮らせど帰ってこない。 そこで飛行機会社に搭乗したか確認して、 乗っていないことが判明したという。 親になった今こそ気持ちがわかるが、 両親は心配で生きた心地がしなかっただろう。 思い返せば心配かけ通しの親不孝娘で今更ながら大変申し訳なく思う。 そして、 やっと帰ってきたと思ったら、 夫とお腹には3カ月の子どもまでいて、 またまたびっくり仰天させた。 私がもし親になったら、 私のような娘だけは持ちたくないと願っていたが、 娘も同じように世界に目を向けた。 親子の縁の不思議さか因果応報か。 これから親にかけた心配をそっくりそのまま私がするようになるのだろう。 便りもなく、 生きているのか、 病気していないか、 お金は足りているのか、 悪い人に騙されていないか、 毎朝、 世界のニュースを見ながら心配するのだろう。 でも、 私自身が世界の98%は良い人でできていることを旅で学んだのだから、 きっと彼女の帰ってくるのを待つことができると思う。 どうぞ運命をつかさどるなにものか様、 私の宝である娘を無事に戻してください、 と親はただ祈るばかりである。 (土性里花・グループPEN代表)