HOME
お知らせ
日々のこと
家づくり
農耕生活
食べもん
モノづくり
暮らし
地域づくり・人づくり
丹波のニュース
管理者コラム
お問い合わせ
オンライン状況
20 人のユーザが現在オンラインです。 (9 人のユーザが 丹波のニュース を参照しています。)
パソコンとスマートフォンのウィルス対策大丈夫ですか?
あっぷ丹波がお奨めするウィルス対策ソフトはこちら
今なら1台あたり年額約450円から
さらにさらに期間限定で
1台あたり年317円!!
切り抜き詳細
発行日時
2013-9-15 8:37
見出し
国語教育
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3636
記事詳細
市島町生まれの芦田恵之助が今年で生誕140年を迎えた。 「国語教育界の巨人」 と言われ、 我が国の国語教育に大きな足跡を残した。 その一つが 「随意選題」 だ。 ▼随意選題は、 自分が書きたいテーマで作文をつづること。 当たり前と言うのは早計で、 当時にあっては画期的な指導法だった。 一つの題を与えて同じように書くことを要求する紋切型教育が支配的だったからだ。 芦田の指導法が端緒となり、 生活綴り方運動が起きた。 ▼子どもが生活の中で考え、 感じたことを自分の言葉でありのままにつづる生活綴り方。 貧しい農家の子どもが、 自分の暮らしぶりを見つめ、 まっすぐな心で考える中で珠玉の作品が生まれた。 その一つが、 小学6年生が書いた詩「虫けら」だ。▼作者は大関松三郎。「おれは百姓」 という松三郎少年が、 くわで畑を耕している時に出てきた虫けらたちに語りかける。 「おれは おまえたちをけちらかしたり ころしたりする/おれはこまった」。 百姓の自分と同じ境遇にある虫けらに寄り添いつつ、「やっぱりおれは土をたがやさんばならんでや」 と覚悟する。 ▼手応えのある生活実感の中で自分を見つめ、 社会の不条理も見つめた。 はたして今の子どもにそんな思索の萌芽を生み出す生活実感はあるのだろうか。 恵之助はあの世で何を思っているだろう。(Y)