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発行日時
2013-9-5 11:51
見出し
日中韓100人交流 「夢」テーマに絵本作る 城南小6年・上坂壮太君
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記事詳細
 日本・中国・韓国の小学生100人が親睦を深める 「日中韓子ども童話交流」 が8月16―23日、 東京都と愛知県を会場に催され、 城南小学校6年生の上坂壮太君 (12) =篠山市岩崎=が県を代表して参加した。 3カ国の児童たちは1週間を共に過ごし、 日本の歴史や産業に触れたほか、「夢」 をテーマに絵本づくりを行い、 互いの文化の共通性や違いを学びながら友情を育んだ。 上坂君は 「最初は外国人と仲良くできるか不安だったが、 その心配はすぐに吹き飛んだ。 言葉は通じなくても、 身振り手振り、 表情で思いを伝えることができた」 といい、 「言葉の壁を乗り越え、 みんなと意見を交わして作り上げた絵本と、 今回の経験は一生の宝物」 と笑顔を見せていた。  同交流事業は2002年にスタート。 「子どもの未来を考える議員連盟」 と文部科学省所管の 「国立青少年教育振興機構」 で構成する実行委員会の主催。 当初は日本で開かれていたが、 3カ国巡回開催を決め、 11年に中国で、 昨年12年は韓国で開いた。  上坂君は昨年、 「青少年読書感想文」 の県コンクールで最高位の県知事賞を受け、 続く全国コンクールでも奨励賞を受賞したため、 同事業の県代表に選抜された。 日本から34人、 中国から33人、 韓国から33人の小学4―6年の児童100人が参加した。  同交流事業のメーンイベントの絵本づくりは、 童話作家の指導を受けながら、 10班に分かれて取り組んだ。 「100年後の世界に困った出来事が起こる。 3匹の動物を登場させて、 それらの解決に向けた物語をつくる」 という共通課題をもとに、 互いにアイデアを出し合いながらストーリーを練った。 ストーリーができると、 見開き1ページをそれぞれが担当し、 ストーリーに沿った絵を描き、 色を塗るなどして、 B5判のカラー絵本を完成させた。  上坂君は 「意見を交わすときにも通訳の人はいたが、 ほとんど片言の英語とジェスチャーで自分の考えや思いを伝えた。 でも、 中国人や韓国人は英語がペラペラで、 僕たち日本人だけが片言だったので、 とても恥ずかしい思いをした。 やっぱり英語はしっかり勉強しておかないといけない」 と振り返った。  このほか、 前半の会場となった東京では、 国際子ども図書館を訪問したほか、 日中韓の昔話の読み聞かせや元・大関のKONISHIKIさんのコンサートを楽しんだりした。 後半の愛知では、 名古屋城やトヨタ自動車の産業技術記念館をめぐったほか、 同県半田市生まれで童話 「ごんぎつね」 で知られる作家、 新美南吉の記念館を見学。 地引網の体験や小惑星探査機 「はやぶさ」 の生みの親、 川口淳一郎さんの講演会などもあった。