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切り抜き詳細
発行日時
2013-9-1 8:59
見出し
風立ちぬ
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3621
記事詳細
「風立ちぬ」 から作家、 堀辰雄を思い出すのは、 昭和時代に青春をすごした人、 つまり私の年代の前後。 松田聖子の昭和五十六年にヒットした 「風立ちぬ」 を思い出す人は、 その次の世代。 朝ドラ 「あまちゃん」 でアイドルを目指していたヒロイン 「アキ」 の母、 「春子」 と同時代になる。 この歌の歌詞を読み返してみたら、 やはり堀辰雄の名作 「風立ちぬ」 の雰囲気が漂っていた。 掘辰雄は、 明治三十七年東京で生まれた。 早くから作家を目指す。 しかし、 結核を患い、 何度か高原の療養所で暮らす。 そんな繰り返しの中で一人の少女と出会う。 彼女もすでに結核、 普通なら考えられないけれど婚約して、 共に高原のサナトリウムで暮し、 彼女の最後を看取る。 すぐそこに死が待ち受けているからこそ、 静かで純粋な愛が貫けたのだろう。 青春文学として長く読まれ続け、 私も高校時代に憧れたものだ。 今夏ヒットしたジブリのアニメ映画 「風立ちぬ」 で、 宮崎駿監督は、 堀辰雄の作品の主人公と、 同時代のゼロ戦を開発した 「堀越二郎」 の姿を重ねて物語を新しく構築した。 つまり、 小説家を飛行機設計者にして。 宮崎監督にとって、 鳥のように空を飛べる飛行機は、 子どもの頃から憧れの対象であったとか。 そういえば、 彼のこれまでの作品では、 色々なものが空を飛ぶ。 「トトロ」 「紅の豚」 「魔女の宅急便」 「千と千尋」 「天空の城ラピュタ」 など等。 子どもの頃の夢を実現させた飛行機の開発が戦争に利用されてゆく不条理。 しかし、 生き残った者は生きねばならない。 今日から九月、「風立ちぬ、いざ生きめやも」。