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切り抜き詳細
発行日時
2013-8-22 9:47
見出し
相合ビニール傘
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3609
記事詳細
私の父母は愉快な人たちで、 父は80、 母は68歳である。 先日、 この暑い中を京都まで孫の顔を見にやってきた2人に私も同行した。 まず、 京都御所へ行ったのだが、 殺人的な暑さの中を1時間のガイドツアーに参加するとのことで、 日傘・帽子・水と準備万端全て完璧に整えていたはずなのに、 父が忘れ物をしたと言って車に戻り、 結局御所内に入った時は、 水から日傘から帽子から全て車の中へ忘れていた。 私は一抹の不安を覚え、 母に 「お父さん、 大丈夫?」 と訊ねたら、「大丈夫。 毎日ボケていないか確認しているから」 との返事で安心する。 酷暑のツアー中、 日差し除けのハンカチを頭に乗せた河童のような姿で、 2人が真面目に歩いている姿を見ているだけでも面白いのに、 その上、 出かけるときの雨模様で、 ホテルを出た時から透明のビニール傘だけはなぜかしっかりと持っていた母が、 何かの足しになるかもしれないとそのビニール傘を、 父に差せ差せと言い、 素直に父が透明!のビニール傘を差して、 あまつさえ大声で 「うん!日差しが少しましな気がする!!」 とさも大発見のように嬉しげに応えている、 その様子が微笑ましく、 そして大変に可笑しい。 一緒にいた私の長女など、 速攻でその様子を携帯で撮り、 今日一緒に来られなかった次女に送っていた。 そんな調子で珍道中4日間、 京都の旅を終え、 ホテルの玄関前で慌ただしく別れた時、 「今度会う時も元気でいてね」 と、 二人寄り添う後ろ姿に、 心から願った私であった。 (土性里花・グループPEN代表)