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切り抜き詳細
発行日時
2013-8-18 9:00
見出し
10月、綾部場所出場 春日町出身・千代栄 九重部屋 幕下32枚目
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1675
記事詳細
丹波市春日町七日市出身で、 大相撲の九重部屋に所属する 「千代栄 栄太 (ちよさかえ えいた)」 が活躍を続けている。 大相撲の世界に飛び込んで4年、 最高位は幕下32枚目。 「まずは十両昇進を目指す。 それができれば、 さらに上をねらっていく」 と意気込む。 10月21日、 京都府綾部市で行われる秋巡業 「大相撲綾部場所」 の土俵に立つ予定で、 「見に来てくれる人も多いだろうし、 みんなに喜んでもらえるような相撲を取りたい」 と力を込めた。 本名は岸栄太さん (23)。 身長178センチ、 体重150キロ。 2009年1月の初土俵以来、 着実に番付を上げている。 立ち合いで強く当たって、 相手を突き放す相撲を得意とし、 九重親方 (元千代の富士) からは 「お前は、 まわしを取ったら負け。 ぶちかまして一気に攻めろ」 と指導されているという。 千代栄は 「目標にしている相撲は、 佐ノ山親方 (元千代大海) の押し相撲。 あんなに速い突っ張りはできないが、 目指している相撲」 と話す。 現在は同部屋の幕内力士、 千代の国の付き人を務めており、 場所中は座布団などの荷物を持ったり、 化粧まわしを付けたりしながら、 稽古に励んでいる。 「千代栄」 という名は自分で決めた。 同部屋は親方がしこ名を決めるのではなく、 三段目に昇進すれば自分で名前を付けられるため、 自身の名前でもあり、 出身高校の共栄学園高校の 「栄」 の一字を取った。 中学校1年生まで丹波市で過ごし、 兄と姉の影響で、 3歳のころから柔道を始めた。 小学4年生までは同町内の柔道教室に、 5年生から福知山市の柔道教室に通った。 5―6年のときには、 京都府チャンピオン大会で2年連続優勝した。 その後、 当時柔道の強豪校だった三田市の藍中学校に進学。 1年生90㌔級の部で県大会優勝を果たした。 「練習はとにかく厳しかったが、 成績もついてきていたので、 やりがいの方が大きかった」 と話す。 2年生になると同時に、 福知山市の日新中学校に転校。 同校に柔道部はなく、 近くの共栄学園高校の練習に参加し、 高校生を相手に柔道を続けた。 体格負けすることもあったが、 大きな相手と練習することが自信につながったという。 3年生のときには、 総体府予選の個人戦で優勝し、 全国大会に出場した。 そのまま進学した共栄学園高校では、 柔道一色の生活を送った。 大将として臨んだ3年生のインターハイ府予選の団体戦決勝では、 自身が勝てば全国大会に出場できる大一番で出番が回ってきた。 見事勝利し、 全国大会への切符を手にした。 同部監督の柿原功二さん (36) =春日町中山=は当時を振り返り、 「一生懸命で、 絶対に練習をさぼらず、 みんなから慕われていた」 と話す。 進路は悩んだ。 大学の柔道強豪校から誘いもあったが、 費用がかかる上、 「親孝行したい」 という気持ちが強くあった。 相撲に関わる同校OBがいた縁から、 埼玉県で行われたインターハイ終了直後に九重部屋の九重親方と面談。 親方から 「一度部屋を見に来てみては」 と言葉をかけてもらった。 秋ごろ、 厳しい稽古を見たり、 力士と一緒にちゃんこを食べたりと、 相撲部屋の生活を見学。 同親方や千代大海から 「体も大きいし、 やる気があるなら入門すればいい」 と誘われ、 その場で 「入門します」 と返事した。 ふるさとの丹波について、 「出身地なので親しみを感じている。 応援してくれる人も多いし、 その分強くならなければと思っている。 感謝の気持ちを忘れることなく、 相撲を取っていきたい」 と話している。 写真・取組前に鋭い表情を見せる千代栄=愛知県体育館で