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切り抜き詳細

発行日時
2013-8-17 16:23
見出し
西瓜(すいか)
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3607 西瓜(すいか)への外部リンク
記事詳細
 猛暑お見舞い申し上げます。 日本はいつから熱帯になったんだとぼやきたくなる暑さが続いている。 ついにまさかの四十度も超え 「暑さ」 というより 「熱さ」 の字がぴったりだ。 こうなるとおいしいのが西瓜。 元々の西瓜好きが、 今年はさらにエスカレート。 朝起きてまず西瓜、 昼食後の西瓜、 三時に西瓜、 夕飯のデザートも西瓜。  あいにく、 夫の畑の西瓜は早々とイノシシに食べられてしまった。 夫が 「母ちゃんの大好物だからと作ったけれど、 全滅でがっかりだ」 と、 やはり定年後農業にいそしむ友達に愚痴ったところ、 大きな西瓜を届けてくれた。 その甘くてみずみずしいこと。 「なんという幸せそうな顔して食べるんだ。 いつもそういう顔していて欲しいなあ」 と夫。 何だか聞いたことのある台詞だ。  幼い頃、 気に入らないことがあって拗ねていると、 「西瓜食べるとき、 どんな顔しとったかいのう?」 と父にからかわれた。 鼻に皺を寄せて、 無理に笑い顔を作ると、 「そやそや、 いっつもそういう顔しとれよ」 と頭を撫ぜてもらった。 他の果物と違って、 西瓜を食べるときは、 勢いのようなものが要る。 井戸からゆるゆると引き上げられる西瓜を見つめ、 台所の上がりかまちに勢ぞろいして、 父が切り分けるのを待つ。 刃を入れるやピーンと入るヒビ。 「よう照っとるのう」 と言いながら大皿に。 むしゃぶりつくという表現が決してオーバーではないほど、 夢中で食べた。 西瓜好きは母譲りのようで、 母の食べっぷりは豪快だった。 西瓜には、 幸福だった子ども時代の思い出が、 いっぱい詰まっている。