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発行日時
2013-7-14 9:12
見出し
8月、世界タイトルマッチへ プロボクサー・角谷淳志選手(篠山市東新町出身)
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 篠山市東新町出身のプロボクサー、 角谷淳志選手 (28) が=大阪市・金沢ジム=が、 8月10日にメキシコで行われるWBC (世界ボクシング評議会) 世界ライトフライ級タイトルマッチに挑むことが決定した。 今年1月に世界ランク入りを果たしたばかりの角谷選手は、 プロデビューからまだわずか5年。 ボクシングの神様がほほ笑んだとしか思えない状況に、 「普通、 一生に一度できるかどうかの大舞台。 やるからには勝ちたいし、 篠山にチャンピオンベルトを持ち帰って地元を盛り上げたい」 と気炎を上げる。  角谷選手は、 地元、 篠山市内のボクシングジムで拳を鍛えたあと、 自衛隊勤務を経て、 08年にライセンスを取得。 10年度全日本新人王に輝いて日本ランク入りし、 今年1月にWBA (世界ボクシング協会) 世界ランク入りを果たした。 現在、 WBC同級12位、 WBA同級8位にランクされている。  天性の身体能力に加え、 硬く、 キレがあり、 相手の予測が難しいパンチを武器にランキングを登り詰めてきた。 現在までの戦績は17戦13勝 (6KO) 3敗1分け。  世界タイトルマッチの対戦相手は、 メキシコ人のアドリアン・ヘルナンデス選手 (27)。 一発一発、 伸びきって肩まで入れたパンチを打ってくるメキシカンスタイルの典型的ボクサーだ。  第30代チャンピオンとなった後、 一度防衛に失敗したものの、 32代チャンピオンに返り咲いており、 今回で3度目の防衛戦となる。 現在までの戦績は30戦27勝 (16KO) 2敗1分け。  世界の頂上決戦は突然降ってきた。 以前にも一度、 ヘルナンデス選手側からタイトルマッチの打診があったが、 一度は破談に。 同ジムの金沢英雄会長らが次戦のマッチメークに奔走している中で、 1カ月前になって再度打診があった。  調整までの時間が少ないことは厄介だが、 プロデビューを果たしながらもタイトルマッチができずに引退する選手が多い中で、 「やるしかない」 と引き受けた。  デビューはライトフライ級だった角谷選手。 当時は持ち前の強烈なパンチが売りだったが、 フライ級に転向後、 「かわしながら決める」 というアウトボクシングのスタイルに切り替え、 速さと間合いの取り方を学んだ。  久しぶりのライトフライ級となり、 減量に苦しんでいるが、 本来のパンチ力を生かせる機会とあって楽しみな試合でもある。  決戦の地は完全なアウェー。 判定では勝てないと見込んでおり、 勝つならKOしかない。  世界チャンプクラスとのスパーリングをはじめ、 走りこみを始めている角谷選手。 標高1500メートルの場所での試合も初めてとなるため、 今後、 高地トレーニングも取り入れていく予定だ。   「相手のパンチは重く、 いいのをもらったらアウト。 攻めながらディフェンスできるようにする」 と分析する角谷選手。 「とにかく勝ちたい」 と意気込む。  昨年7月の日本タイトルマッチでの敗戦時、 ともに涙をのんだトレーナーの冴城辰弥さんは、 「角ちゃんのおかげで自分も勉強させてもらっている。 チャンピオンベルトを巻かせることがその恩返し」 と気合。 金沢会長は、 「一生懸命やってきた角谷。 反骨精神もある。 丹波篠山から世界を取ってくれるはず」 と期待している。 写真・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチを行うことが決まった角谷選手 (中央) とトレーナーの冴城さん (同右) と金沢会長=大阪市生野区の金沢ジムで