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切り抜き詳細
発行日時
2013-7-4 10:22
見出し
富士山
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3571
記事詳細
世界遺産になった富士山の 「登山競争」 が毎夏開かれ、 山梨県富士吉田市役所から山頂まで21キロ (高低差3000メートル) を走る。 途中の5合目までのコースと併せて3~4千人が出場し、 トップの選手は2時間半で駆け登るが、 大衆ランナーは4時間たっぷりかかる。 ▼筆者も30歳代半ばの頃、 一度挑戦したが、 10キロほど行って2合目 (別名 「馬返し」) を過ぎた頃から足が上がらなくなり、 歩き同然で5合目までたどりついた。 ちょうどその時、 雷雨が降り出し、 レースは打ち切りに。 しかしそういう事情なので 「山頂コース」 の完走証は発行してもらえた。 ▼ところが、 しばらく雨宿りをしているうちに雨がからっと上がってきた。 今後そう機会はなかろうと思い、 自分だけでレースを続行することに。 とは言え、 ここからはこれまでにも増して急な、 しかも上り一直線の道となって、 なおさら走るどころではない。 ゴールインした時は優に6時間を超えていた。 ▼もしレースが公式に予定通り続けられていたら、 5合目から間もなくして制限時間にひっかかっていたはずだが、 雷雨のお蔭で名実ともに 「完走者」 となることが出来た。 ▼それにしても、 富士山は頂上に近づくほど褐色ばかりでごみっぽく、 美しさとは程遠い。 やはり見る山。 三保の松原辺りから眺めているのが一番だ。(E)