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切り抜き詳細
発行日時
2013-7-4 10:18
見出し
娘の帰郷
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3568
記事詳細
先日、 長女が久しぶりに帰ってきた。 篠山でゆっくりしたくなったと突然顔を見せ、 2泊3日の滞在となった。 1日目は、 駅に向かえがてら買い物へ行った。 夏の水着が見たいという。 道中の車中でも、 買い物先でも2人で話しっぱなしで、 商品に集中できず、結局、食料品だけ購入して帰宅した。 思い返せば、 篠山で一緒に住んでいる頃から、 悩み多き青春時代を始め、 毎日の出来事を話題にしては、 よく会話する母娘だった。 感受性豊かな彼女の話に耳を傾けているだけで、 いつも時間はあっという間に過ぎた。 繊細で真面目で物事を深く突き詰めるまで考えてしまう彼女にとって、 毎日を生きていくことは、 私が経験してきたそれよりもはるかに大変そうで、 この世界は複雑そうだ。 そんな彼女の話を聞きながら夜も更け、 久しぶりに子供部屋に灯りがともり、 人が動く温かい気配を感じながら、 その日は眠りについた。 次の日の朝、 そっと部屋に入り彼女の寝顔をながめた。 そこには、 21歳の彼女ではなく、 あどけない、 かわいい、 幼い頃そのままの私の娘が、 安心しきって、 すやすやと眠っていた。 帰る日、 来たときよりも、 自分自身の思いを言葉に代えて自分の外に出したせいか、 すっきりとした表情をした彼女は、 都会の中へ、 人々との葛藤の中へ、 毎日気を張りながら頑張らなくてはいけない社会の中へと、 また帰って行った。 その姿を見送りながら、 「篠山に帰ってくるとほっとする」 と微笑んだ娘の顔を思い出していた。 (土性里花・グループPEN代表)