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切り抜き詳細
発行日時
2013-6-27 10:26
見出し
彫刻細工は「長谷川」? 飾りの裏側に墨書 大改修工事中の山南・高座神社
リンクURL
http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=6902
記事詳細
写真・彫刻飾りの「蛙股」の裏側からは彫刻にかかわった人の名前が見つかった 改修工事が行われている県指定文化財、 高座 (たかくら) 神社 (丹波市山南町谷川、 田中史夫宮司) の 「蛙股 (かえるまた)」 と呼ばれる彫刻飾りの裏に、 彫刻にかかわったと思われる人の名前が墨で書かれているのが見つかった。 また、 屋根からは、 職人が1本1本作ったと思われる四角い鉄釘が使用されていることも分かるなど、 建築当初の様子を知る貴重な資料が日の目を見ている。 現在の本殿は、 宝永2年 (1705) に建てられたもので、 梁や柱に虫害による傷みが目立つとして、 今年4月、 約300年ぶりの大改修に本格着手した。 「蛙股」 は、 恵比寿、 鳥、 空想の生き物、 果物、 野菜などをモチーフにした彫刻飾りで、 屋根近くの本殿本体の四方ぐるりに取り付けられている。 今回の改修に伴い、 その一つの裏側に 「大極あつち町 長谷川伝衛門 彫刻細工」 と墨で書かれているのが見つかった。 四角い鉄釘は、 屋根を葺く桧皮の下に施工されている野地板から見つかった。 屋根の葺き替え工事は過去にも行われているが、 現在のような丸い釘があるのは明治以降であることから、 建築当初から本殿の屋根を支え続けてきた部品の一つであることが裏付けられるという。 釘が打ち込まれている野地板も幅や厚みが一定していないものが見られ、 当時の職人が一枚一枚、 のこぎりで作ったと推測できるという。 文化財建造物保存技術協会大阪監理事務所の金田直子さんは、 「今回の改修によって、 当時の技法がさらに詳しく分かるのでは」 と話す。 工事を担う村上社寺工芸社 (山南町篠場) の伊藤延行さんは、 「しっかりとしたすばらしい造りを目の当たりにし、 当時の職人さんの仕事ぶりに感心するばかり。 さらに300年経っても大丈夫な仕事をしたい」 と意気込んでいる。 田中宮司は、 「歴史的建造物には、 その当時のお酒の代金などが落書きされているのが見つかった例も多いと聞くので、 丹波の時代背景がよめるものが出てくればおもしろいのでは」 と期待している。 改修工事は、 柱が残る程度までいったん解体し、 傷みのひどい部分を補修して組み立て直す。 現在、 屋根の桧皮や屋根付近の飾りなどを取り外した段階で、 今後、 本体の解体に取り掛かっていく。 解体した部品は一つ一つ、 どこの部品であるかを記録。 傷みのひどい部分だけを取り出し、 同じ材料で補うなど、 可能な限り現状に近い状態で組み立て直す。 2015年9月末の完成予定。 写真・300年ぶりの大改修が行われている高座神社。桧皮が取り除かれた後の屋根の骨組みが姿を現している=山南町谷川で