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切り抜き詳細
発行日時
2013-6-20 11:21
見出し
命がけの競技
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3555
記事詳細
丹波市立神楽小学校教諭の近藤公範さんが監督を務める、 小野市を拠点に活動する電動車いすサッカーチーム 「Red Eagles兵庫」 が、 初めての海外遠征のカナダの大会で優勝した (16日号 「時の人」 参照)。 選手は、 頚椎 (けいつい) 損傷や筋ジストロフィーなど、 重度の障がいがあり、 首から上が動く人はあごで、 かすかに手が動く人は指でコントローラーを操り、 電動車いすを操縦する。 カナダ・バンクーバの試合会場は、 五輪で使われた体育館。 冬のような寒さで、 ただでさえ可動域の少ない選手の手足をかじかませた。 カイロやタオルで直前まで温めて戦ったそうだ。 取材中、 近藤さんから 「選手は命がけ」 という言葉を聞いた。 試合で電動車いすどうしが激しくぶつかった時、 倒れないように体を動かしてバランスを取ったり、 倒れる時に手をついて体をかばうことが、 障がいのためできず、 頭を打つ危険性がある。 熱くなる選手に冷静さを取り戻させることも監督の役割の一つで、 全員無事に帰国させることができ、 ほっとしたという。 優勝を成し遂げた選手と監督を心から祝福する。 (足立智和)